2010.10.06
オープンデスク募集
今週、月曜日より近大3年生の田中さんにオープンデスクで来て頂いています。
田中さんは昨年前期に非常勤講師としてボクが教えた学生で
構想力及びそれを形にする上で非常に優秀な方でした。
昨年5月28日の近大プレゼというブログにおいて
北極星を中心に回転する星の軌跡の写真からイメージを膨らませ
形にした彼女の作品を紹介しました。
今週一杯のオープンデスクですがとても助かっています。
今後、学生、社会人(建築の実務経験者)の方でオープンデスク希望の方は、
メールにて問い合わせをしてみて下さい。
何故、社会人も入れるのかと言うと、
むかし、自分も独立したいと思うものの
なかなか、踏ん切りがつかず、悶々としている時に
会社を9時に終えた後、
同級生の井本と大場、そして柳瀬さんの事務所でアルバイトをしたことがあります。
井本はいきなり徹夜、大場は精度の高い図面、柳瀬さんは展開図を起こして
空間イメージを膨らませるなど、みなそれぞれのやり方で
アトリエ系事務所というものがどういうものか、
少しばかり体感させてもらったことは大きな経験でした。
ほんとは、事務所同志で期間限定のスタッフ交換などをやってみるのも
面白いのかもしれませんが、戻りたくないと言われてしまうと
面倒になるかもしれず難しいところです。
2010.10.02
ハーバード大学マイケル・サンデル教授による白熱教室
NHKの教育テレビにおいて日曜日に放送され話題になっていた
ハーバード大学でのマイケル・サンデル教授による講義「白熱教室」が
東京大学の学生を相手に安田講堂で行なわれ、「白熱教室」IN JAPANとして
先週の日曜日に教育テレビで放送され、非常に興味深く拝見しました。
前半の講義「イチローの年収は高いか?」と後半の講義「戦争責任を議論する」の
二つのテーマで行なわれ、ボクは前半授業の最後の方から見ました。
サンデル教授は正義に関する三つの概念を上げます。
1、正義は、幸福の最大化を意味する。
2、正義は、人間の自立と尊厳の尊重を意味する。
3、正義は、市民の美徳を育み、良き生に基き判断する。
これに基き、問題提起を行ないます。
日本人の平均年収が450万円、オバマ大統領の年収が3500万円、
そしてイチローの年収が15億円。
果たして、イチローの年収は、オバマ大統領より42倍も払う価値があるのだろうか?
あると思う人意見を、またそう思わない人意見をと求めます。
オバマは全世界に対する仕事と責任を担っており、イチローはスポーツという分野に
限られているのでオバマにもっと払うべきという意見もあれば、オバマは国民に選ばれた
責任と義務において税金を使って問題を処理しているのであり、
人が見たいと思って見るイチローとは違い、大勢の人々が見たいと思った結果
としてのイチローの報酬は妥当であるという意見もありました。
また、そうやって得た報酬に対し、国家は税率を高くして強制的に徴収し
分配すべきか、それとも個人の寄付に委ねるべきだろうか?
これに対し、東大生による様々なディベートが交わされ
次第に問題の本質に収斂されていきます。
後半は、「戦争責任を議論する」というテーマで道徳的責任、道徳的義務に関する
議論が行なわれ、戦争責任は個人的なものとして負うべきか、または集合的な
ものとして負うべきか、また、道徳的責任はあるのか、道徳的責任は
世代を超えるのか?
以上の議論を行なうために、家族に対する忠誠心の問題として
簡単な投げかけが行なわれます。
あなたは、東京大学の高名な教授であり、弟はヤクザで殺人事件を起こしてしまいます。
あなたは、弟をすぐに警察に突き出しますか?
とっかかりは極めて平易であり、それが次第に政治や経済、道徳の問題へとつながり
最後には、極めて哲学的な思考を求められるという展開で
哲学というものが人間存在について考えるだけでなくもっと
現実的な問題において有効な思考であることを気付かせてくれるのが
非常に面白いと思いました。
さて、この番組が明日の日曜日、教育テレビにおいて6時より前編が再放送されます。
興味がある方は、是非、御覧になって下さい。
また、前編を明日見逃された方は、来週の日曜日に後編が放送されます。
2010.09.28
百道 M PROJECT 基礎配筋
当アトリエから歩いて3分の現場、百道M PROJECTの
厚さ1mの浅層地盤改良が完了し、現在、分節した柱を立て基礎地中梁の配筋を
行なっています。
敷地が30坪と狭いため、基礎工事は隣地境界ぎりぎりでの施工になっています。
柱をつなぐ上部のフレームは、仮留め用の部材で地中梁のコンクリート打設後
上部の鉄骨の棟上げの後、取り外します。
また、前面道路が狭く、回り込みも厳しいため
トラックが鉄骨を積んで右折できる長さに柱が分節されています。
浅層地盤は液状化対策のため現状土にセメント系固化剤を
添加混合することで地盤の強度を上げるもので、テーパーをつけた基礎梁の
高さまでフラットにミキシングした後、固化する前に地中梁部分を削り出しています。
当初、見積り段階ではどの施工者からも大変でできないという意見がありましたが
東京での実績がある構造の神野さんの指示のもと、問題なく施工でき安心しました。
通常、柱を固定する柱脚は地上部に露出し、不恰好になるため
この現場では、高価なハイベースを使用せずに鉄骨を地中梁とともにコンクリート
を流し込んで打ち込みます。
その結果、鉄骨の柱脚部分は鉄筋が通りSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)
のような納まりになっています。
施工はみぞえ建設さんでがんばっていただいています!
2010.09.27
ASJ 北九州スタジオ住宅展
25、26日とASJ主催の北九州スタジオ住宅展に参加しました。
今回は福岡からは、森裕くんとアーキタンツの福田さんが一緒で
後はほとんど北九州の建築家の方々の計9名の参加でした。
僕は今回で3回目の参加でしたが、一番年長者でした。
今回は、一部展示ボード内容を新しく且つインパクトがあるように写真を大きく
作ったつもりでしたが、森くんのより迫力ある展示を見て
まだまだ不十分であることを思い知らされました。
いろいろ考えた展示物の吊り下げ方法についても、うまく行ったものの
スタッフのフジヤマとアリヨシに前日に行ってもらいましたが
設置に手間取り一人では意外と難しいことがわかりました。
森くんの掲示方法をヒントに
もう1度もっと簡単な方法を考え直さなければいけないと思いました。
また、これまで展示内容は、水周りや、エントランス、階段、和風などと部位別に分け
いろんな住宅のシーンを寄せ集めたものと単体の組み合わせにしており、
部位別をとっかかりにテーブルに置いてある竣工写真を手にとって
説明を行なうなど、やり方としては悪くないようにも思いますが
3度目になると自分の手掛けた住宅のアピールについてインパクトが
弱いような気がしました。
もっと大きな写真で迫力が出るものを選んだ方が
さらに個性を強調できるような気がしました。
あんまり高そうに見えたり、とがってみえたりすると逆に
ドン引きされる可能性もあり、難しいところですが-----—。
再チャレンジでこれがオオイシだあ!みたいにしてみたいと思います。
土、日含め60組近い来場者の中で
15組ほど話をさせていただき、
土曜日は、マンション最上階の100㎡の住戸のリフォームの相談や
年配のご夫婦の50坪くらいの木造平屋建ての相談などがあり
日曜日は、住宅地を購入予定の方でハウスメーカーや注文住宅の提案に
満足できない方の相談など、3組の方で設計依頼の可能性を感じましたが
さて連絡があるでしょうか?
2010.09.22
ダイクス、ナフコ巡り
今週の土、日に北九州で行なわれる建築展に
6月に竣工した飯塚のパラレルハウスの写真を使用することを
撮って頂いた岡本さんに相談したところ
大きく印刷できる機械を入れたから、自分のところでやってあげるということになり
きれいな写真が出来上がってきました。
これまで、使い捨てのつもりでアトリエの印刷機で小さな画像を
スチレンボードに張り合わせ両面接着テープで展示用のブースに掲示していましたが
今回は、きれいな写真にしわが入らないように
展示用ブースに掲示しなければなりません。
1、3分割にされたボードを横一列にどのように並べるのか。
2、アルミの端部カバーによって接続されている展示用ブースの凹凸に対し
ボードをどのように掛けるのか。
などを考慮しながらも、まずは大工用品があるダイクスに行ってみようと
いうことでアリヨシとともに行きました。
両面テープでの固定だと剥がす際、ボードが傷むため、
上部から吊るす方法を考えるものの
スチレンボードにどのような金具を取り付けるのか、
厚さ7ミリのボードを挟む方法をイメージし探しましたが、
そのイメージに合う金物が見つかりません。
天井の回り縁に使う塩ビ製品であれば、
7ミリを挟むものがありそうですが置いてありません。
結局これは両面接着のフックを付けようということに。
次に3分割されたボードを一列にそろえるために15ミリの塩ビ製のL型アングルを
ボード背面に取り付け、そのつば部分の両サイドにマジックテープのメスを張り
セッティング時に分割部分をまたぎマジックテープのオスで止めることに。
最後に高さが1800ミリあるブースにどのように掛けるのかについては
ナフコに行き、真ん中がライン状に空いたL型の金具を見つけ
それを二つ組み合わせ、羽型ネジで止めるようにすれば
ブースの厚さに応じて、コの字状の金物になり引っ掛けることが可能になります。
それにワイヤーを引っ掛け、ボード背面のフックに引っ掛ければOKなのですが
ステンレスワイヤーが金額が高いのと長さの調整が難しいため、
チェーンを使うことにしました。
チェーンだとどこの穴にも引っ掛けることができるため
セッティング時に自在に対応できます。
展示方法一つをとっても、既製の考え方ではなく、何かをイメージし
その場でいろんな材料を見ていく中、臨機応変なアイデアを出すことで
解決につながっていくところが予測できない面白さです。
日曜大工の店には、頭を柔軟にさせるヒントが潜んでいます。
さてうまくいくかどうか?
















