2014.04.20
台中メトロポリタンオペラハウス現場を巡る台湾現代建築視察 2日目 その1
2日目、7時に起床しシャワーを浴び12階ロビーにある朝食スペースへ。
中国式おかゆ、パン、スクランブルエッグ、ベーコン、フライドポテト、
目の前で作ってくれる目玉焼き、あっさりした中華そば(2種類の麺が選べる)、
フルーツポンチに2種類のヨーグルト、色とりどりの果物などなど
ビュッフェスタイルで十分過ぎるほどの贅沢な朝食。
8時半にチャーターしたバスに乗りホテルを出発、
台中市内の東海大学構内にあるIM・ペイ作チャペルへ。
広い構内は緑の木々であふれ、日本とは違う亜熱帯地域特有の植生を感じます。
教会は1963年に中国系アメリカ人建築家であるIM(イオミン)・ペイによって設計、
建設されたもの。
祈りの手を合わせたような4枚のシェル状のコンクリートによって造られています。
近寄ると壁にはひし形のタイルが貼られ、一列ごとに落下防止のための鋲によって
留められているのがわかります。
また、我々建築の専門家の間ではシェル状の壁にどのようにして
ひし形のタイルを貼っていったのか貼り方を巡っての議論となりました。
内部はシェル状の壁と床との間にはすきまが取られ、
冷房装置とアッパーライトによる照明が納められていました。
編んだようなコーン状の壁が上昇するにつれ次第に開いていき
上からの光によってできる影の濃淡が美しい。
次は、この大学からは台中市を通って北側の少し離れた郊外にある亜州大学構内に
昨年竣工した安藤忠雄設計の現代美術館へ
続く-----—-。
2014.04.19
台中メトロポリタンオペラハウス現場を巡る台湾現代建築視察 1日目 その4
もともと木造の屋根があった部分のフレームをインテリアとして残し
鉄骨によって新しくつけられた屋根は全て熱線吸収ガラスとなっています。
内部は巨大な吹き抜けで西洋のクラシックとアジアンテイストがミックスした
不思議な空間となっています。
まるでハリーポッターのような世界ですが巨大なケースの中に本のように入っているのは
宮原眼科時代に使われていた古材をブック状に加工したものになっています!
ショーケースには宮原眼科時代の木材が使用されており古さを生かした優れたデザイン
2階部分はレストランになっており一角に宮原眼科時代の建物の状況と取り壊しの過程
などが詳しくわかる展示とスライドスペースがあり、以前の状況を見てみると
改めて台湾現代建築界のイメージの豊かさと新しいものでは決して作ることができない
過去が刻まれた建築の材料の活かし方などとてもこちらの建築家ではなかなか敵わない
力量を感じました。
「宮原眼科」は目から鱗が落ちるほど
過去との向き合い方について考えさせられる建築であり
単なる商業建築を越えたインパクトがあります。
2階レストラン専用トイレ
ひとりでは食べれないぐらいボリュームがあるアイスクリーム
午後10時に閉店で外に出て、旧市街の道路に面して延々と続くアーケードを通り
新市街にあるホテルまで蒸し暑さの中、
汗だくになりながら妻と50分ほど歩いてホテルにやっとたどり着きました。
もう他の部屋の方へ行ってお酒を飲みながら宴会するエネルギーも残っておらず
12時ごろには就寝。
(マッサージ組の柳瀬氏はホテルに戻り
同室の森氏とウイスキーを1本{ハーフボトルとのこと}空けたということですが-----。)
(古森氏はマッサージの後、ホテルのプールで泳いだそうで—-かっこいい!!)
続く-----–。
2014.04.19
台中メトロポリタンオペラハウス現場を巡る台湾現代建築視察 1日目 その3
今回宿泊予定のスプレンダー金典台中ホテルは市内でも有数の5つ星高級ホテルで
格安ツアーにも関わらず、ニッカの三島さんの交渉で宿泊が可能になり
贅沢なツアーとなりました。(個人旅行ではとてもこういう所へは泊まれません)
18時15分に部屋に荷物を置き、急いでロビーへ降り、バスによる移動で夕食へ。
す、凄い!! ホテルも食事も凄いところばかりで驚き!! 生演奏付の中華レストラン!
豪華なカーペット敷きの大階段を上がり専用の個室へ。
海鮮中華のお店で前菜に活き造りの刺身が!!
おいしい夕食を二つのテーブルに分かれみんなで楽しんだ後、
まだまだ、きょう1日目をぎりぎりまで楽しもうという勢いで
夜市組、マッサージ組、宮原眼科組に分かれて行動。
ボクたちは、日本統治時代の眼科医院をスイーツの店としてレンガ積の外壁を残しながら
リファインされた宮原眼科というショップへ行きました。
続く-----—。
2014.04.19
台中メトロポリタンオペラハウス現場を巡る台湾現代建築視察 1日目 その2
台中メトロポリタンオペラハウスは2005年に行われた国際コンペにおいて
最後までザハ・ハディットと競いながら日本の伊東豊雄氏の案が選ばれました。
着工までに紆余曲折がありながら、今年末にはようやく竣工する予定です。
今回、平安氏と末廣氏の伊東氏との個人的つながりにより
現場段階での視察が可能となり実現したことはとても有難く
貴重な体験の旅行となりました。
建設地は旧市街から少し離れたグリッド状に計画された新都心の市庁舎を中心とする
軸線上の最端部に位置し、広い広場に十分なオープンスペースを確保しながら
建てられています。
周りは高層の高級マンション群が立ち並んでいますが
ほとんどは中国資本による投資対象となっているようで住民の姿はあまり見られません。
構造はおそらく世界的にいっても人類が経験したことのないような斬新なシステムで
出来上がっており、これを言葉で表現することは非常に難しいのですが
たまごの殻入れの上部と下部の先端部を水平に切断し、下部を地面に置き
もう一つの殻入の蓋を外して、その下部分の下側先端部を水平に切断して
先ほど地面に置いた最初の殻の上に載せたような形態となっています。
1階部分はアーチ状に地面に下りてくる三次曲面による構造体と空間が連続し
2階ホワイエ、大ホール、中ホールへ上がるらせん階段のあるエントランスホールを除き
外周部に計画される公園とオープンで繋がり、
建物と市民が自由で形式張らずコンサートを通して繋がるという
市民に根差した哲学がこの発想の根底にあります。
したがってオペラハウスとはいえ決して一部の特権階級のために造られている建物
ではないということがこの建築の素晴らしいところだと思います。
大ホール(2014席)と中ホール(800席)は
舞台とフライタワー(緞帳などの吊りものを納める)、舞台背後、
及び両サイドに巨大な舞台装置を納めるスペースが用意され
奈落の深さも何層分ほどの深さがありました。
公園から自由に入れる1階ピロティーは洞窟のように空間が折れ曲がり
非常に変化に富んだシークエンス(場面展開)を体験させてくれます。
最近、いろいろな著名建築家の計画案において洞窟的空間が提案されており
ボクの好きな建築家であるスティーブン・ホールもいくつか提案し実現していませんが
伊東氏の空間は構造的論理性とシステムによって成り立っており
感覚的だけではないとても説得力のあるものになっています。
3階にオフィス、会議室、レストランが洞窟上に連続する空間に配置され
屋上は屋上庭園として一般に開放されます。
近代建築の父と言われるル・コルビジェが提唱した近代建築の5原則
(ピロティ、屋上庭園、水平連続窓、自由な立面、自由な平面)における
もっとも思想性の高い市民のためのピロティと屋上庭園を前提に
新しい構造形式へ発展させたものになっています。
工事中の写真掲載については、今回、伊東事務所から固く禁じられており
残念ながらお見せすることができませんがこの建物は間違いなく
現時点における21世紀初期を代表する世界的建築に挙げられることになると思います。
広場下の地下駐車場の一角にある現場事務所で伊東事務所 藤江氏によるレクチャー。
型枠を使わない(エキスパンドメタルを使用)工法についても詳しく話して頂きました。
興奮が冷めないまま今日宿泊予定のホテルへ-----—続く。
2014.04.19
台中メトロポリタンオペラハウス現場を巡る台湾現代建築視察 1日目 その1
1か月半前に急遽決まった伊東豊雄氏設計の台中オペラハウスの現場を
巡るツアーに行って来ました。
メンバーは21名。
団長 ミスターフローリング代表 平安弘和(企画・監修)
幹事 NKSアーキテクツ 末廣香織・宣子(見学交渉・しおり作成)
幹事 大石和彦建築アトリエ 大石和彦・知子(見学・宿泊・食事・移動調整)
メンバー 無重力計画 井本重美・窪田祐輝・奥苑寛・城聡美
柳瀬真澄建築工房 柳瀬真澄
NKSアーキテクツ 柳瀬一希・渕上貴代・佐藤寛之
田中俊彰建築設計室 田中俊彰・杉山恒保
日本設計 森浩(支社長)・矢野雄一郎
古森弘一建築設計事務所 古森弘一・橋迫弘平
建築家 三島麻貴
アイ・トレーディング代表 上村耕作
今回、妻の会社関係の紹介によりニッカ航空サービスの三島氏にツアー企画を持ち込み
格安で宿泊先、食事、バスなどの手配をお願いし、三島氏も随行して頂くことに。
19日朝8時に福岡国際空港に集合。
9時15分発の中華航空の便に乗り、約2時間で台北桃園国際空港に到着。
目的地の台中へは新幹線を使えば40分で行けるのですが
空港から駅への乗り換え移動などより40人乗りの大型バスを3日間チャーターして
移動することにしました。
きたぞー!!という感じで思わず笑みが
台湾は九州をやや小ぶりにしたぐらいの大きさで台北を福岡とすれば
台中は熊本当たりの位置にあるそうです。
主に台湾海峡側の西に都会が集中しており、
東の太平洋側との間に3000m級の山々が連なり、
東側の地域は断崖が多く人口が少ないそうです。
高速道路のパーキングエリアにあるトイレは洗面スペースだけが外部にあり
男女共有になっていました。
約2時間後の午後3時に台中オペラハウスの現場に到着。
初日は伊東事務所の方で設定して頂き担当者より現場を見ながらレクチャーを受けることに。
続く-----–。








































