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大学構内に主にロダンやヘンリー・ムーア(福岡の博多駅前にも巨大な彫刻があります)
の彫刻を所蔵する現代美術館が建てられ、その設計を安藤忠雄氏がされています。

日本では大学が美術館を建てること、著名な彫刻家の収蔵品を持っていることなど
到底考えられないことですが-----—。

建物は正三角形のプランが三層ずれている構成となっており
いつもながら端正なディテールで造られていましたが、
むかし安藤建築を観た時のようなトキメキ感がありません。
物語を感じる長いアプローチや意外性、迷宮のような場面展開などなど
井本氏によれば安藤建築はルイス・カーン設計のキンベル美術館の横に建てた
フォートワース美術館以降からガラスが多用され面白くなくなっており、
もう一度コンクリートの壁の建築に戻るべきとの意見ですが、ボクもそう思いました。
フォートワースのすぐ後にできた表参道ヒルズもしかり、
ガラスの扱い方が槇文彦さんほどうまくないと思っていました。

前日に伊東さんの常に挑戦し続けるような建物を観てしまっている者として
安藤さんには大変申し訳ありませんが、この建築がインターナショナルスタイルとして
どうしても感動を呼び起こしにくい建築に見えてしまいます。
(館内は台湾の建築学生らしき人間で溢れており、初めて観る安藤建築に対し
バンバン写真を撮りまくっていましたが------。)

プランは非常にシンプルですが、構造はたぶんとても難しく、安藤さんも
これまで手掛けた建築のなかで5番以内に入る難しさだと言われています。

正面に見える3階部分のブリッジ上の展示スペースが5~60mほど浮いていますが
たぶんコンクリート状のトラスによって薄いコンクリートスラブを吊っている構造では
ないかと思います。
その結果、上部にかなり厚い構造的補強がなされ
ガラススクリーンによって隠されているように見えます。

スラブ先端は屋根も含め先端部にテーパーを取りさらに存在感を無くす為に
アングルが取り付けられつばによって極限まで薄く見えるようにされていました。

その後、市内に戻り、客家(ハッカ)料理というものを戴きました。
中華料理には八大料理系統というのがあり
1 山東料理(北京料理が入る)、 2 四川料理、3 湖南料理(食べたことがない)
4 江蘇料理(上海料理が入る)、 5 浙江料理(食べたことがない)
6 安徽料理(食べたことがない)、7 福建料理(台湾料理が入る)
8 広東料理(客家料理が入る)

以上たくさんありますがみなさんどれだけ召しあがっているでしょうか?

この写真が客家料理なるものですが、
説明がないのでどのように違うのかよくわかりませんでした。

ビールと紹興酒を飲みながらお腹いっぱい中華を食べた後、午後はフリータイムで
ここからチャーターバスで1時間20分ほどかかる
日月譚の団紀彦設計の風景管理処を見に行く組と市内をぶらぶらする組に分かれました。

我々は日月潭へ-----–続く-----------。

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