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確かに谷尻さんの建築は最近いろんなところで目にします。すばらしいと思います。でも僕は大石さんの建築が好きです。僕は音楽が大好きでいろんな音楽をはば広く聴きます。「この曲良いな~。」と思う音楽にはいつも共通のグルーブ感を感じます。音楽にしか例えられませんが大石さんの作品にはそのグルーブ感に近いものをいつも感じます。いつも前向きな大石さん。影ながら応援してます!!!
2008.06.09
「篠栗の家」撮影立会い
2008.06.08
映画「椿 三十郎」リメイク版
黒澤 明監督が演出した「椿 三十郎」のリメイク版をレンタルで借りて見ました。
プロデュースは角川春樹で、監督は森田芳光。
森田さんは、「ライブイン茅ヶ崎」という自主映画で脚光を浴び、その後「の・ようなもの」で
長編映画デビュー、松田優作主演の「家族ゲーム」では各賞を総なめし、
夏目漱石の「それから」などの難しい作品を見事に文芸映画として演出し高い評価を得た
日本映画界を代表する監督です。
今回のリメイク版の配役は、クロサワの三十郎役の三船敏郎に対し、
モリタのほうは織田祐二、
敵対する切れ者のニヒルな役柄の侍である室戸役がクロサワでは仲代達也に対し、
モリタでは豊川悦司がなっていましたがすべてにわたり役不足でした。
特に両役柄とも、モリタ作品では声が高すぎ迫力がありません。
クロサワ作品の三船のどすの利いた声と織田祐二では比較にならず、
同じく仲代の暗い沈んだニヒルな声に対して、豊川は声が高すぎます。
役者の声は演出面において重要だと思います。
もともとセリフも含め黒澤さんと全く同じ脚本を使用して、監督の森田さんはいったい
どういう部分において自分らしさを出そうと思ったのか皆目検討がつきません。
正直、気が抜けた炭酸飲料を飲んでいるかのような全く緊張感のない映画のため
黒澤さん一流の喜劇的演出も森田作品においては奮わず、
加山雄三演ずる若侍の生真面目さと妙に坊ちゃん坊ちゃんした
東宝娯楽映画的軽さの演技と対照的に
硬く重苦しい演技の松山ケンイチ。
ここがまず軽妙で面白くないとこの映画はいけません。
それに対して、クロサワの三船敏郎扮する「椿 三十郎」は
育ちも悪くいろんな経験を積んできた後押しするものが一切ない、苦労して
たくましく生きて来た野性味溢れる凄みが出ていたのに対し、
モリタの織田祐二扮する三十郎は、演ずる織田祐二が
豊かな時代に育ったボンボンとしての感性しか持ち合わせていないためか、
空腹感と本来三十郎が持っている正義感との葛藤がまったく伝わってこず、
何を演ずるにもリアリティが感じられません。
クロサワの三十郎の人を切るときのすざまじい緊張感と
城代家老の奥方と娘の何とも言えないゆったりとした穏やかさの対比と演出は、
黒澤さんの天才として資質を十二分に感じさせるものになっていますが、
この部分の演出や剣の立ち回り、画面上での人の配置を含めどれをとっても
残念ながら、天才とはこうも違うのかと、
黒澤さんの凄さを再確認させるためにこの映画は作られているとしか言えません。
黒澤さんの「椿 三十郎」を面白くて何度も見てきたものにとって、途中で早送りをせざるを
得ないこの映画は、現代ならばどうなのかというコンセプトがないものになっており残念です。
2008.06.07
梅津 時比古
私の家では、毎日新聞をとっていますが、毎日の音楽編集委員で
梅津 時比古さんという方がおられ、夕刊の「音のかなた」へというコーナーで
いつも」素晴らしい文章を書いておられます。
今週の水曜日に載った「シャガールの風」全文をご紹介。
だるそうな雨の気配が空を覆う。
蒸し暑くても、少し寒くても、梅雨どきは、水を含んだ膜のようなものが肌にまとわりつく。
そんなとき、風が吹くと救われる。
雨が降り始めたなか、静岡県立美術館へ「シャガール展 色彩の詩人」を見に行った。
初期の作品に「雨」と題した習作があるのを初めて知った。
中央にゆがんだ粗末な木の家があり、その前を白い傘をさした男が通りがかっている。
屋根の一部と地面のすべてに雨がたまって、青に塗られている。
黒い空に巨大な雨粒のような丸がいくつか浮かび、画面左上のほう、空へ向かって、
白い服とヤギが今まさに飛び立とうとしている。
その浮遊感が塗り込められた雨のうっとうしさを一掃している。
そこに風を感じた。
シャガールの絵には、人が空を浮遊しているものがいくつもある。
恋人のべラと抱き合って空を飛んでいる有名な「街の上で」、
婚約者とシャガールと彼の故郷のロシアのユダヤ人村の上空に、
バイオリンを弾きながら男が飛んでいる「青い顔の婚約者」等々。
その原点がこの「雨」にあったのだ。
今までシャガールの絵は、初めから人が浮遊しているものと受け止めていた。
それは豊な色彩に満ちていることもあって、幸せを象徴する表現と言われている。
しかし空に飛び立つためには風が必要なことに、「雨」を見てて気付いた。
相当に強い風が。
なぜ、風が立つのだろう。
「雨」に描かれた木の家も故郷の情景であろう。
しいたげられたユダヤ人村への思い、べラとどうしても結婚したいという切なる思い、
それらが祈りのように強い思いとしてあるに違いない。
ユダヤ人村にはバイオリンが付き物だったが、それは迫害を受けたときに
容易に持ち運んで逃げられるからだ。
バイオリンはシャガールの絵にしばしば登場し、印象づける。
ところが、本来4本あるはずの糸巻き(弦を止めるネジ)がなぜか3本以下しか
描かれていないことが多く、弦もしばしば切れている。
それは歌おうとしても十全に歌えないほどの大きな悲しみを背負ったバイオリンなのだ。
その歌への祈りのような渇望が、風を巻き起こすのではないだろうか。
一見、幸福な浮遊感の背後には、それだけ深い悲しみがある。
会場を出ると、雨が降りしきっていた。
時折、木の枝をたわませて水をぶちまけるように重い風が吹いた。
その風に乗せられ、どこかに連れていかれるような気がした。
梅津さんは「セロ弾きのゴーシュ」の音楽論で芸術選奨を受賞されておられ、
詩的音楽論は素晴らしく、うなるような文章です。
今回の「シャガールの風」という季節にあった短い文章だけで思わず、シャガールの世界に
引きずり込まれ、展覧会に行って見たくなります。
2008.06.06
谷尻 誠 建築展
きょうは、ボクのセレクトホリデイで 4月25日から6月8日まで
三菱地所アルティアムで開催されている谷尻 誠 建築展にやっと行ってきました。
谷尻さんは広島を拠点に活躍されている若手建築家ですが、ボクのアトリエでも4年前より
注目していました。
4年前の段階でも店舗を中心に膨大な量のデザインを手掛けられており、
何故、そんなにたくさん対応できるのか不思議でしたが、
近年、関東での住宅の仕事をきっかけに、東京の構造家とのコラボによって
コンセプトと構造がより密接につながったシンプルで強さのある建築を
作られています。
その結果、以前少し感じられた水っぽさが消え、本格的王道を行く建築家に
変貌しつつあると思います。
いまでは、全国区の建築家として有名になられ、北の五十嵐 淳に対して南の谷尻 誠
と言われるようになるのはおそらく時間の問題かもしれません。
こころの森と名付けた会場のインスタレーションは、森をイメージした抽象的フレームと
落ち葉をイメージした大量のダンボールチップが、床の上すべてに厚みをもって堆積され
その吸音効果によって、静かでフカフカした感じの会場になっています。
これまでの写真を中心とした建築家の紋切り的展示方法を踏襲しない
会場構成に対し、改めて全国区建築家としての実力を感じました。
会場に散りばめられた10個の1/30の模型は、内部の家具や照明スタンドまでが
精緻に表現されており、谷尻さんの建築に対する執念が感じられます。


また、日常の生活のそこらへんに散らばっている何気ないものからの
コンセプトの組み立て方は、経済的なリアリティとしての説得力もあり、
敷地に対する読み込みを含め素直な強さを持っています。
それにしても、谷尻さんに対する自分の高い評価はさておき、
構造と構成がリンクしていることが建築家としてランクアップすることに対する
不可欠要素なのでしょうか?
普通の木造の在来工法で普通でないものはできないのでしょうか?
そういうやり方(構造と構成の問題)に追従しない方法について
可能性があるのか考えさせられました。
“谷尻 誠 建築展” への2件の返信
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tessyさん!いつも書き込みありがとうございます!
また、わたしへの心強い応援ありがとうございます!
グルーブってリズムですか?
辞書を引くと調子とも書いてありますが、間合いやテンポ
のようなものが、tessyさんの好みと合っているのかもしれませんね。
嬉しく思います。
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2008.06.05
西に向かって開け!プロジェクト改め「西に向かって開け」

午前中は、西に向かって開け!プロジェクトの手直しがようやく完了し、
担当の笠置とともにご自宅に行ってきました。
施工した工務店が不慣れな所もあり、引越しされてから手直しに2カ月ほどかかりました。
やっと生活の方も落ち着かれ、とりあえず安心しました。
ここまで何とかこれたのも施主の私たちへの信頼があってのことだと思います。
家造りにおいて、施主と設計者がしっかりと手を組んで、施工者に交渉していかないと
対応できないことも多く、最初の設計者選びはお互いの相性も含め、重要だと思いました。
この住宅の名称については、当初、西の風景の移ろいを様々なフレームで切り取る
という意味からフレーミングハウスにしようと考えていたのですが、この建物を
気に入っている鬼嫁より、「西に向かって開け」のままの方が、コンセプトがストレートな
明快さでN邸らしいとの意見があり、プロジェクトを外した名称で行こうと思っています。
竣工写真の撮影についても施主のご了解をいただきましたので、近日中に行なう予定です。
その後、笠置を途中で降ろし近大の授業に直行しましたが、今回は、書くべき内容に
乏しく、残念ながら指導にならない状況で次回の奮起を願うしかありません。
























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素晴らしいです。
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ため息がでます。
24時間1分1秒がそれぞれ違ってますよね。
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tessyさん!またまたありがとうございます!
Nさん、お久しぶりです!住んでおられる方は、春夏秋冬、24時間の
移ろいを堪能されるわけで、そのとおりです!