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きょうは、ボクのセレクトホリデイで 4月25日から6月8日まで
三菱地所アルティアムで開催されている谷尻 誠 建築展にやっと行ってきました。
谷尻さんは広島を拠点に活躍されている若手建築家ですが、ボクのアトリエでも4年前より
注目していました。
4年前の段階でも店舗を中心に膨大な量のデザインを手掛けられており、
何故、そんなにたくさん対応できるのか不思議でしたが、
近年、関東での住宅の仕事をきっかけに、東京の構造家とのコラボによって
コンセプトと構造がより密接につながったシンプルで強さのある建築を
作られています。
その結果、以前少し感じられた水っぽさが消え、本格的王道を行く建築家に
変貌しつつあると思います。
いまでは、全国区の建築家として有名になられ、北の五十嵐 淳に対して南の谷尻 誠
と言われるようになるのはおそらく時間の問題かもしれません。

こころの森と名付けた会場のインスタレーションは、森をイメージした抽象的フレームと
落ち葉をイメージした大量のダンボールチップが、床の上すべてに厚みをもって堆積され
その吸音効果によって、静かでフカフカした感じの会場になっています。
これまでの写真を中心とした建築家の紋切り的展示方法を踏襲しない
会場構成に対し、改めて全国区建築家としての実力を感じました。

会場に散りばめられた10個の1/30の模型は、内部の家具や照明スタンドまでが
精緻に表現されており、谷尻さんの建築に対する執念が感じられます。



また、日常の生活のそこらへんに散らばっている何気ないものからの
コンセプトの組み立て方は、経済的なリアリティとしての説得力もあり、
敷地に対する読み込みを含め素直な強さを持っています。

それにしても、谷尻さんに対する自分の高い評価はさておき、
構造と構成がリンクしていることが建築家としてランクアップすることに対する
不可欠要素なのでしょうか?
普通の木造の在来工法で普通でないものはできないのでしょうか?
そういうやり方(構造と構成の問題)に追従しない方法について
可能性があるのか考えさせられました。

“谷尻 誠 建築展” への2件の返信

  1. SECRET: 0
    PASS:
    確かに谷尻さんの建築は最近いろんなところで目にします。すばらしいと思います。でも僕は大石さんの建築が好きです。僕は音楽が大好きでいろんな音楽をはば広く聴きます。「この曲良いな~。」と思う音楽にはいつも共通のグルーブ感を感じます。音楽にしか例えられませんが大石さんの作品にはそのグルーブ感に近いものをいつも感じます。いつも前向きな大石さん。影ながら応援してます!!!

  2. SECRET: 0
    PASS:
    tessyさん!いつも書き込みありがとうございます!
    また、わたしへの心強い応援ありがとうございます!
    グルーブってリズムですか?
    辞書を引くと調子とも書いてありますが、間合いやテンポ
    のようなものが、tessyさんの好みと合っているのかもしれませんね。
    嬉しく思います。

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