2010.09.16
槙さんの一文
当アトリエにエジンバラ大学からインターシップで来ている王さんが
好きな建築家としてカルロ・スカルパを挙げたので
久しぶりにアトリエにある1985年のa+uのカルロ・スカルパの臨時増刊号を
見ていたら、建築家の槙文彦氏が一文を寄せられており、
スカルパについての本題に入る前の前文をちょっとご紹介。
古今東西を問わず、すぐれた建築作品について一般にいえることは、
それらの作品がつくられた時代に生きた多くの建築家、あるいは
建築家以外の人々が意識のうえで潜在的に表現したいと思っていながら
顕在化しえなかった「何もの」かを一撃のもとに露にする行為に他ならない。
建築の創造が発明ではなく、発見であるということは、
建築がつねに想像を超えたものを追求することではなく、
時代が共有する想像に応える文化的な行為であるからである。
槙さん57歳
カルロ・スカルパは、むかし好きな建築家の一人だったのですが
今、見てみるとそう思わなくなっている自分がいます。
たぶんそれは、空間が構成的ではなく、密度のあるディテールによって
造られているように見えるからかもしれません。
2010.09.15
大盛り
昨年竣工した市崎のHOUSE Oを計画している時のはなし。
東側サイドのエレベーションがどうしても気になったため
クライアントからの要望も踏まえ
2階階段スペースの上部に飛び出す形で子供たちが遊ぶことができる
ロフトスペースをガラスボックスとして載せるように
担当のヒラノに指示したところ、
珍しく、言うことを聞かないことがありました。
怒って、何故、ボクの言うことが聞けないのか!と問い詰めると
ヒラノ「あの、あの、—大盛りで-----」
と言うではありませんか。
「ェッ!大盛り???-----—。」
一瞬、大盛りの意味がわからず、頭の中で大盛りという意味を必死で考えているうちに
冷静になって拍子抜けになったことがありました。
ヒラノは、その時「大盛り」ではなく「てんこ盛り」と言いたかったようでした-----–。
「てんこ盛り」と聞いていれば、もっと頭にきていたかもしれず
思い返せば、相手の怒りをかわすのには
ヒラノの高度なテクニック?だったかもしれません。
結局、ガラスボックスは減額調整で真っ先に無くなりましたが
サイドのエレベーションは今でも気になり、
早く隣に家が建ってくれないかなあと思っています。
2010.09.13
5 COURTS HOUSE 1年検査

きょうは、福岡の豊浜にある5 COURTS HOUSEの1年検査。
内部はいつもきちんと片付けられており1年前の竣工時と全く変わりませんでした。

この建物は内部空間と外部である5つの庭との関係性を
壁のズレ(上下、左右)を通し造り上げています。
その結果、敷地における建物の配置によって生じた余白を庭として
開口部の操作を通し、無駄なく生かしています。
施工された筑羽工務店のハタさんが、よく言われている無駄な線がないという
表現は極めて感覚的な言葉ですが、施工者としてそういう意識を持っておられる方
は非常に少なく、とても勉強になります。

半年前にも同じようにあった花、極めて精巧に造ってある造花で
触っても本物のような感触で、造花と言われない限り、
近寄っても触っても全くわかりません。
2010.09.11
スライディングハウス1年検査
きょうは、福岡市内の輝国に昨年竣工したスライディングハウスの
1年検査に行ってきました。
アプローチ沿いにあるご主人が真っ白に塗られた既存ブロックをバックに
ご主人の好みで植えられた植物がよく育ち、雰囲気のあるアプローチになっていました。
エントランスホールのアイアンウッドの赤みががった床も、
リゾートフルなこの家には大変良く馴染んでいました。
エントランスより半階下がった半地下に寝室とクローゼットがあり、
その上にベッドスペースのみ確保したお二人のお子さんの子供室が2室配置されています。
この家のコンセプトである1階の壁の延長として庭を囲んでいるへいを兼ねた壁と
寝室との間に取られた路地状の南側庭にもリゾートぽい植物が植えられており
グランドレベルより1mほど寝室の床レベルが下がっているため
窓際で身近に植物を感じることができます。
1階ホールより半階上がると中2階の子供室です。
ベッドが置いておる子供室の先に床が少し上がってスタディーコーナーがあり
左奥のリビングスペースと空間が連続しています。子供室とスタディーコーナー
との間にはワーロンの強化和紙を使った障子によって仕切ることができ
将来的にはプライバシーを保つことができるようになっています。
さらに半階上がって、デッキスペースを取り巻く壁で囲まれた
2階のリビング、ダイニング、キッチンスペースになります。
デッキスペースには、ご主人がこだわらていたハンモックが風に揺られ
気持ち良さそうにぶら下がっています。

建物の個性を最大限に活用され、生活を楽しまれていることが伝わってくる
住み手の魅力が溢れた建物で感銘を受けました。
2010.09.10
熊本 H PROJECT 減額案検討中

現在、担当のフジヤマの方で進めている熊本 H PROJECTの減額案。
4社から見積りをとりましたが、
一番高いところは、ご予算と1500万円も差がありました。
施工会社の経費は、通常、直接工事費の7~10%が一般的ですが
700万円と非常に高く取られていました。
減額案では、大川の前田建具さんにやっていただけるように調整を行なって
いますが、極めてクレバーなやりくりがされており、
ただ単に仕上げを落とすということではなく
設計そのもを前向きに見直しながらもコストを落としていく
冷静な見極め方ができる担当者としての力量を感じます。
来週中にクライアントと打ち合わせを行なう予定です。
模型はインターシップで来ている王さんが1/50で作ったものです。
















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はじめまして
この床材はなんでしょうか?落ち着いていい雰囲気ですね。
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書き込みありがとうございます。
この床材は施工された筑羽工務店のハタさんによる提案の
材料でウッドハートのウォールナットむく材です。
1年前よりも適度に日焼けしてさらにいい色に
なったような気がします。