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設計事務所では、建築を志す学生のために建築設計の業務を経験できる
オープンデスクを定期的に行なっています。
当アトリエでは、ワークスペースが狭いため基本的に受け入れを行なっていませんが、
以前、ブルースカイミーティングに来られた福大建築科3年の女子学生2名より
メールで問い合わせがあり、今回、時期をずらして受け入れを行なうことにしました。
今週の月曜日よりI さんに来てもらい、昨日はリーフハウスの1/50模型を作って
もらいました。今日は「西に向かって開け!プロジェクト」の2階部分1/25模型の
製作に入ってもらっています。
どちらも検討用のスタディモデルですが、とても助かります。
「西に向かって-----」の模型は、出来次第、現場へ持って行き、4時頃より太陽光線の
室内への入り方を確認しようと思っています。外部バルコニー側に設定している
3つのデッキとタテのグリッドフレームが西日に対して効果的かどうかの検証を
行なう予定です。

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2007.08.06

Swastika

先週の土曜日、今年の5月に竣工したSwastikaの竣工写真をホームページに
アップしました。
Swastikaは、コンセプトに書いているように広めの敷地に対応させるために
導き出した一つの解答です。
居間を中心に建物をまんじ状に延ばすことで変形敷地にも柔軟に対応でき、
かつ各スペースでのボリュームの増減にも、大きな枠組みとしてのまんじ状の構成を
崩すことなく対応しています。
そして、道路に対し平行に配置されたコンクリート打ち放し壁による
各棟のボリュームを分解、変換させるルールよって全体の秩序化を図っています。
その結果、空間のシークエンス(場面展開)が強調され、story性の高い建物に
なっています。
また、コンクリート打ち放しに直交する壁は、白く塗り、開口部は腰のある開口と
掃き出しの開口を同列に扱うためにひも状の壁が折れ曲がったデザインで統一しています。
建物の中に取り込まれた水を張った中庭にも、直交する壁にルールを繰り返しています。

これは、中庭のある住宅の実例を新建築の住宅特集から相当数確認した結果、
大きなガラスの開口で光をいれるだけで終わっているものが多く、もう少し
中庭の風景を開口部で切り取って見せたいと思ったからです。

Swastikaは、全ての部分が全体のルールにおける決められた役割を果たしながら
外部と内部が調和することを目指した建物です。

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2007.08.05

花束その2

 7月31日の出来事。妻が朝早く出勤した後、中3の息子と食事をしていたら電話。
息子が電話を切った後、誰から?と尋ねるとジュエリーマキより妻へお誕生日
おめでとうございます!との事。
エッ!そーか今日は、鬼嫁の誕生日かぁ!
良かったぁー、気が付いて。
それにしてもジュエリーマキは、宝石の会社。
なぜ、電話があるのか?
もしかして、夫に内緒で宝石を買う奥さんが多いというけれども、あいつなにか
買ってるんじゃないだろうか?
ただ、とにかく誕生日に気付いただけでも助かったぁー!ジュエリーマキよありがとう!
やはりこれは、花束でいこう!
以前、ブログで花束のことを書いたら、さっそくプロトハウスの桑原さんより
花屋さんを紹介してもらっていたので、すぐに電話。
自分の妻の誕生日に花束を贈りたい、夏らしく且つ涼やかなものをと
伝えましたが、向こうは白をベースにピンクを入れましょうと言われるので、
いや、ピンクは止めて欲しい!何かもっと大胆にシンプルにできませんかと粘ると
あのーどちら様からのご紹介でしょうか?と
プロトの桑原さんの名前を告げると
あー桑原さんですねー!と言われ了解しました!ということに。
夕方の6時に届けてもらい、玄関にお誕生日おめでとう!とコメントを書いた
花束を置いておく。
7時、帰ってきました!
いつものように扉を開けてただいまーの声。
ここでエンタの神様に時々出てるタイガー;リーの真似で
LISTEN!(リッスン)
サア、サア、サア来ました!来ました!
心のベルが響き渡ります!リン、リン、リン、リン、リン
事務所の扉をあけて、和彦さん!ありがとう!

“花束その2” への5件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    とてもすてきなお話ですね。なんだかとてもこころのあたたまる思いです。よいお話をありがとうございました。お誕生日おめでとございます。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    鬼嫁なのかワカラナイが、大変素敵なお話です。涙涙涙
    こちらも、鬼嫁生活です。負けれません!切り口楽しく、鋭いブログ、負けれません。。
     素敵な奥様に、『ハッピー・バースディー!』

  3. SECRET: 0
    PASS:
    名前が出てきたのでびっくりしましたー。でもお役に立ててよかったです(笑)。大胆にシンプルに白でまとめられた花束は・・素敵な奥様のイメージにぴったりですね。
    お誕生日おめでとうございました ♪ 

  4. SECRET: 0
    PASS:
    Aさん!書き込みありがとうございます。書き込みはどちらでしょうか?
    奥様はつわりできつそうですし、うーんやっぱり!ご主人でしょうか?
    設計を行う上では、お二人の性格の違いを認識していないといけないのですが、この文章ではどちらなのかわかりませーん!
    Yタケさん!もしかして鬼嫁が夢中になっているあのYtakeさんなら
    きっとびっくりするかも。新婚ホヤホヤの奥さんに向かって鬼嫁は
    可哀相!。鬼嫁は年期が入ってこそ鬼嫁ですぞ!
    ノリコさま、お陰さまでかっこいいオヤジになれるよう
    がんばってまーす! ステキな花屋のご紹介本当にありがとうございました。迅速に対応ができました。

  5. SECRET: 0
    PASS:
    皆様、あたたかいメッセージありがとうございます。コメント欄初登場の、「鬼嫁」です(笑)お蔭様で、今年はサプライズな誕生日でした。
    norikon様、ご紹介ありがとうございました!大輪の花が今も芳香を放ってます。
    鬼嫁、鬼嫁と言われておりますが実のところは?ええっと、そうかもしれませんねぇ(笑)
    ただひとつ、天に誓って、夫に内緒で宝石買ってはおりませーん。ジュエリーxxの電話、今でも謎です。
    皆様今後もよろしくお願いします。

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2007.08.04

突然の訪問

 当アトリエの休日は、日曜、祝日のみで土曜休みが全くありません。
そのかわり、4週間に1度、好きな曜日に休めるようにしています。
今週は、僕の番で仕事のスケジュール上、打ち合わせがたまたま入っていなかった
土曜日を休みにしていました。
昨日遅くまでビデオを見たので、今日はゆっくり起き、朝風呂と1時間かけての風呂掃除
を行ないました。
2時にカットの予約をいれ、時間があったのでアトリエに下り、何か連絡が入っていないかの
確認や、リーフハウスの構造検討について構造事務所へ打ち合わせの日程の確認を
行い、出ようとしたところ、突然の訪問がありました。

4年前に、オープンハウスに来られた方で、僕のスケジュールと折り合いがつかず
話が流れた物件でしたが、今回,新たな状況で土地の購入を検討されており、
かなり大きな物件のお話です。
海外生活のご経験もおありで、奥様はハワイで事業をされているため月の半分を
行き来されていらっしゃるそうです。
大石さんにコンテンポラリーなハウスをやってもらいたい!
嬉しいですね。ゆっくり時間をかけて取り組むことでご了解をいただきました。

あまりにもタイミングが良いので本当に不思議な感じがします。
東京から福岡に来られたNさんご夫婦との出会いも、たまたまでしたが
土地の購入の予定も決まり、昨日、今後の設計の進め方についての打ち合わせを
行ない、着実に東京での仕事に向かって進んでいます。
何か運命の巡り合わせというか縁と言うか、設計の仕事を通し、いろいろな方と出会い
その夢の実現に向け、ともに参加できることに喜びを感じます。

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2007.08.03

二つの検討

 現在、二つの物件のプロジェクトをスタッフの藤山と進めています。
一つは、先日ブログで紹介した熊本の川辺の住宅。

川に対して平行に配置された壁と、反対の敷地境界に沿って配置された直方体の箱。
この二つの形態の間にヴォイドとソリッドが入れ込まれている構成に対して、
担当の藤山より、南側立面が曖昧になっているので構成の再考の提案がありました。

川側の壁が2F部分でそのまま南側へ回りこみ箱なのか、壁なのか曖昧です。

北側は、完全に縁が切れて、自立した壁となっています。

彼女は、根本的に構成を大きく変える案を出してきましたが、私としては、あくまで
修正する方向で検討しようと思っています。

二つ目は、茶山で計画しているリーフハウス。
今日、たまたま今月の新建築を見ていたら、先日私がご紹介したル・コルビジェ展
を見ての藤本壮介氏の公開インタビューが乗っていました。コルビジェに対する
藤本氏の素直な捉え方と自分の設計に対するあり方についての飾らない興味深い
インタビューです。
その中でのキーワードとして「曖昧な秩序」という言葉があり、とても共感を覚えました。
リーフハウスも曖昧な領域という言葉を考えており、曖昧にすることをルールとすることで
計算づくでない、ある程度のゆるさを持った空間が気持ちいいものにつながっていくことを
期待しています。

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