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 3月5日と19日と同じ建築家による二つの住宅のオープンハウスに
行って来ました。
設計は矢作さんのOBである松本君。
二つともプロトハウスさんよるプロデュース物件。
5日は場所が北九州小倉北区で19日は福岡市中央区平尾。
どちらも構造設計を東京の全国的に著名な名和研二さんに依頼。

北九の物件は床面積が30坪のミニマムで松本くんらしい2層の直方体の建物。
一見2階にはどこにも窓がないように見えますが直方体のなかに2階外部デッキ
スペースを取り込んでおりそこに面して開口部が空けられています。

i以前からプロトハウスさんが試行されてきたブルースカイミーティングという
心理テストによって家づくりをされる方のニーズを
把握しながら依頼主と作り手との共通認識を深めていく方法論をベースに
今回、ワークショップという形で実現された建物で
プランのベースはそこで見出され、その後、建築家の手を経て具現化されています。

1階の長手プランの半分がほとんど開口部のため8cm角程度の鉄骨柱で
支えながらも鉄骨と木造の混構造による適合判定にはならずに通っているとのこと。
耐震壁は同じ並びの寝室部分に取られているだけであとはすべてオープン。
残念なのはそうしながらも開口部のアルミサッシが少しごついため
ボクでしたら木造の柱にして、たて框を柱に被せることで鉄骨なしで
納めていたかもしれません-----—。
内部の仕上げは天井も壁もほとんどシナ合板になっており扉枠も省略されています。
照明やスイッチ、水栓金具などクライアントのこだわりが
いたるところに込められた住宅でした。

次に19日の平尾の住宅。
これは鉄骨とコンクリートと木造による混構造で適合判定になったとのこと。
松本君の執念を感じさせます。
平尾の高級住宅街にある敷地は傾斜地を擁壁によって造成され売られていた
そうで道路から擁壁の高さがかなりあるため、オープンハウス当日は
車で回っても建物が上の方に建っており視界に入らず
探すのに苦労しました。
建物は建て込んだ住宅地の中において擁壁上の建つ住まいからの視界の開き方が
テーマになっているようでした。
1階玄関、和室、2階書斎グループと1階LDK,寝室、サニタリー、2階子供室
の2つのグループが切り離されそれぞれ廊下と渡り廊下で接続されているプラン。

 
(2階書斎から渡り廊下を通し子供室を観る)

隣地既存擁壁に対する防護的なコンクリート壁の採用や
構造上必要となった一部鉄骨造の選択により基本は在来木造でありながら
複雑な混構造の建物になっています。

1階リビングの接地性にこだわったプランで
クライアントの意向もあるためわかりませんが
ボクだったら道路レベルまでエレベーターを設置する方法を検討し、
2階をリビングとして外に大きく開いていくような提案をしたかもしれません。

     

     

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2017.03.17

確定申告

毎年、確定申告の時期は
3月15日の期限ぎりぎりでバタバタとまとめていましたが
3年前に薬院で親の後を継がれ税理士事務所をしている
高校の後輩を紹介してもらい,これまでお願いしてきた税理士さんを変えました。
この3年間早めにまとめてお願いしてきましたが
あまりの能力の違いに感心させられ、
今まで随分と余計な税金を納めてきたことに後悔しています。
本来、我々があまり認識していない経費等を正当な形で落とせたにも関わらず
3年前までは、こちらのまとめたものをアトリエに来ていただき、
30分そこそこで納税額をはじき出されていた以前の税理士さん
(税理士事務所のスタッフであり資格を持たれていませんでした)とは、
費用は以前より倍近くお支払いすることになりましたが
とんでもない違いがあるんだということがわかりました。

専門性を必要とする仕事において能力の違いが大きく結果を左右する
ということを常に感じる職場にいながら
確定申告に対し十分な対費用効果があるということに気づきませんでした。
どうしても目先の費用に捉われ全体としての損得の判断ができなかった訳で
たとえ費用が高くてもきちんとした税理士さんにお願いすることを
痛感しています。

       

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昨年の7月ごろ前歯から5本目の左上歯の痛みがなかなか取れず、
これまで通っていた歯医者さんでは、治療方法が明快に感じられない為
思い切ってアトリエにもっとも近く、
またアトリエのクライアントでもあるN先生にご相談に行きました。
検査をしてもらった結果、この歯の先端部が割れ奥までいっていることから
痛みが取れないようで抜くしかないことになりました。
どうやら長年に渡り、就寝時等も含め、
知らず知らず歯を噛みしめていることが多いようで
(妻から歯ぎしりを指摘されたことはないのですが)
その結果、特に細かったこの歯が割れてしまったようです。
建築設計という仕事柄、歯を食いしばることが多いのかもしれません-----—。
抜いてしまうと両サイドの歯にブリッジをして付ける方法と
インプラントの二つの方法があると言われましたが
ブリッジの方は、インプラントよりは費用が安いものの
結構かかる割には両サイドの歯の負担が大きくなるとのこと。
結局、お金のないこの時期、かなりの負担になるのですがインプラントを
お願いすることになりました。
これまで歯科医院の計画等でインプラントの知識はにわか知識ながら
ありましたが、N先生から十分な説明を受けおぼろげながらも
やっと理解することができました。
検査では頭部用のCTで撮影されたものが
頭蓋骨の下半分を立体的な3D画像として見せられ
現況の上あごの形とそれに対しどのように器具を埋め込むのか
詳しい説明を受けました。

むかし、小学生のころ、僕らの世代は鉄腕アトムやサイボーグ009が
流行っており子どもながらに自分はサイボーグ人間で一部が機械であると
思っていたのですが、ある日病院でレントゲン画像を見せられ
自分も普通の人間であったことにがっがりした記憶があります。
(大人になっても宇宙人と言われたりしたこともありましたが------)
あの頃はたぶん、今と違い、ロボットやサイボーグというものに対し抵抗がなく
小学生はみな未来に対し明るいイメージを持っていたのだと思います。

N先生が慎重なのかそれともインプラントでは一般的なのかは
わかりませんが、歯を抜いた後、周囲の歯肉が盛り上がってくるまで
半年ほど定期的な歯全般のメンテナンスを受けながら待ち
本日、インプラントのベースとなる器具の埋め込み手術を受けました。
器具が鼻腔の中に入り過ぎないように最後は凄く原始的で
トンカチでトントン叩きながら2度ほどCTを撮って確認しながらの作業
口をずっと開けたままトンカチの音を聴いていると
テレビコマーシャルでやっていた「トントン、トントン、ヒノの二トン」
を思い出し思わず吹き出しそうに-----—。

1時間半ほどかかりましたが切開した部分を縫合し、手術は無事終了。
さらに3か月後ぐらいに埋め込まれた器具に歯の土台となるものをねじ込む予定。

小学生の時に抱いたサイボーグにわずかながらになった次第です。

           

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先日、スタッフのマツオさんから
宇多田ヒカルが8年ぶりに出したアルバム『Fantôme』を
ダビングしたものを頂き、
それこそ宇多田の1998年のデビューアルバㇺ『First Love』以来
19年ぶりにアルバムを聴きました。
率直な感想をいうとあの天性の才能に溢れたキラキラしていた音楽性から
随分変わり、落ち着いたものになっており
曲のメロディーの斬新さが失われてしまったように感じました。
デビュー当時、宇多田はまだ15歳という若さで、現在は34歳。
怖いもの知らずの溢れんばかりの才能が離婚や母親の自殺、出産など
この19年間の苦労で彼女の音楽性を変えてしまったのかもしれません。
でもそれは、あの時心ときめかして聴いたオジサンとしては
ちょっと残念で寂しい感じがしました。

建築も年齢やいろいろな苦労を重ねることで円熟味が増していきますが
どうしても若い時の斬新性は反比例して後退していきやすいように思います。
丸くなる部分と丸くならない部分の両方を持ちたいと思います。

     

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今から8年前ほどに完成した住宅の施主から、
現在、高校1年生になるお嬢さんが
将来、建築を目指すことに興味を持たれているようで
進路について相談に乗ることになりました。

場所は、女性建築家として活躍している西岡さんが
竣工当時当アトリエの担当者だったこともあり
相談は彼女のオフィスで受けることになりました。

当初、昨年の12月ごろにお嬢さんから相談を受けたお父様から
アトリエに相談があり、とても大切でいいことだと思い
西岡さんにも声をかけ実現しました。

お嬢さんからは事前に確認したいことをまとめたメモを頂きました。
メモの冒頭には建築家という職業は、
もともと芸術的なセンスがある人なのかということが書かれてありました。

ボク自身について言えば、小学生の時にお絵かき教室に行っていましたし
絵を描くことは好きで、小学3年の学芸会では自分で作った紙人形を使い
テープレコーダーに入れた音楽を流しながら人形劇をやったりしていました。
(母はその当時、ボクは舞台監督に向いていると思っていたようで—-)
アトリエのふたりの女性スタッフにも聞いてみましたが
ふたりとも絵を描くことに興味があり、賞をもらったりしていたようでした。
また、西岡さんはボクと同じで小学生の時から建築家になりたい!と
思っていたタイプですが、
正直言って、今日、建築家として名声を得ている人の多くは
最初から建築家になりたい思っている人は少なく
みなそれぞれ自分の好きなもの
スポーツだったりギターなどの音楽に夢中だったりで
高校3年生になりはじめて建築のことを考えた人の方が多いと思います。
ただ最近の高校では2年生時から進路指導が行われているようで
奥手の子には悩ましいことかもしれませんが
早い段階で目標を決めておくことはいいことだと思います。

次にどういう大学を選べばいいのかということでしたが
まずはじめに地方大学なのか中央の大学なのかと言えば当然ながら
中央の大学に行った方が全国レベルの設計アトリエのオープンデスクに
行くことも可能となり有名な建築家の事務所に入れる可能性が拡がります。
それとどんな先生がいる大学なのかを十分知っておくことも大切です。
西岡さんなどは大学の学園祭に行き、キャンパスの雰囲気を掴んだり
福岡で言えば、九大と芸工大それぞれの先輩から話を聞いたということも
話されていました。

また、建築と言っても相当幅広く、
建築は工学部の中ではもっとも文系に近く、数学が苦手でも最低三角関数までが
理解できれば構造設計を除き十分やっていくことができます。
そして分野としては構造力学、構造設計、材料工学、設備工学、施工、建築計画、
建築史(日本建築史、西洋建築史)、都市計画、建築法規などがあり
別に最初から自分の適性がわかっていなくても
建築学科に入ってから広い分野をカバーする科目の中から
2年生までに選択すればよく、必ずしも誰もが設計を志す訳ではありません。
2年間の学生生活を通して適正について考えていけばいいと思います。
(最近は3年次に自分が所属するゼミを決めなければならず、2年生までに
自分の人生における進路について判断するため、
建築学科の学生はバイトなどに精を出す余裕などは全くありません。)
また、上記の科目以外に造るのは苦手でも文章や分析に長けていれば
建築雑誌の編集部を志しても構いませんし、建築学科を出て建築写真家に
なる人もいたり、今後はゲームの仮想空間の設計なども面白いし
大手不動産の土地開発企画や大手広告代理店での建築という専門性を
絡めた仕事など目の付け所いかんによっては
新たな職域を見出していくことも面白いかもしれません。
だから、自分が芸術的な才能があるのかなどで悩む必要は全くありません。

お嬢さんのメモは実に系統立てて作られており感心したのですが
大学でどういうことを学んだのか。
就職しての実務経験とはどういうものなのか。
資格試験とは。
そして最後に建築家の仕事とはどんな風にして進めているのか。
などが書かれており、それに従って西岡さんとふたりでお話をしました。

建築家が設計した家の御子女の3割は同じく建築を志すというデータがあるようで
責任重大ですが、日本の住まいを変えていく同志に是非なって欲しいと思います。

りさ子ちゃーーん!!がんばれー!!

     

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