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先日、スタッフのマツオさんから
宇多田ヒカルが8年ぶりに出したアルバム『Fantôme』を
ダビングしたものを頂き、
それこそ宇多田の1998年のデビューアルバㇺ『First Love』以来
19年ぶりにアルバムを聴きました。
率直な感想をいうとあの天性の才能に溢れたキラキラしていた音楽性から
随分変わり、落ち着いたものになっており
曲のメロディーの斬新さが失われてしまったように感じました。
デビュー当時、宇多田はまだ15歳という若さで、現在は34歳。
怖いもの知らずの溢れんばかりの才能が離婚や母親の自殺、出産など
この19年間の苦労で彼女の音楽性を変えてしまったのかもしれません。
でもそれは、あの時心ときめかして聴いたオジサンとしては
ちょっと残念で寂しい感じがしました。

建築も年齢やいろいろな苦労を重ねることで円熟味が増していきますが
どうしても若い時の斬新性は反比例して後退していきやすいように思います。
丸くなる部分と丸くならない部分の両方を持ちたいと思います。

     

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