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2016.06.15

公私混同

舛添都知事の事務所経費不正使用疑惑が取り上げられ
マスメディアによる連日の追及によって都議会からも不信任案の提出と
自民、公明各派による可決が成立する状況となり
急転直下、辞職することになりました。
政治家というのは、
むかしはもっと大きな器を持った人が多かったように思ってしまいますが、
日常の生活品購入費や家族の飲食費用まで
公的なお金で流用しているのが本当であれば、
げんなりしてしまいます。

公的なお金である政党助成金に対し税金は取られないのでしょうか。
政党助成金も政治家の収入とみるならば
我々と同じように確定申告を行うことになり
公私混同による税金逃れは違法として扱われます。

自営業の僕たちにとって自分で一生懸命得た収入に対し、
極力経費で落とせればと考慮します。
以前、税務署の監査が当アトリエに入った際 、
スケジュールが書いてあるカレンダーのコピー(5年分)
を求められ提出したところ
土曜日に義理の兄と中華料理を食べたときの領収書とカレンダー上の
「義理の兄、会食」という記述を照合され、経費ではないと注意を受けました。
そんなことも税務署では細かくチェックして
税金逃れがないかどうかやっているわけで
我々も事務所経費とそうではないものの領収証はきちんと分けて整理しています。
税金逃れは犯罪行為に当たるのに対し
我々の税金から出ている政党助成金の使い道に対し違法性がないなんて
おかしいなあと思ってしまいます。

舛添氏のニュースにおいて事務所が1階で2階が住まいとなっている
自宅がテレビで映りましたが
東京大学卒業後や研究員としてパリ大学を出られ、美術愛好家でもありながら
相変わらず最近の日本の政治家の住まいというのは
清貧という言葉に縛られ、または履き違えてみすぼらしい住まいが
庶民的でいいのだと思っているような印象を受けます。
それは大きな間違いで、決してお金をかければいいというものでもなく
清貧でいいのでインテリジェンスを感じさせるものであって欲しいと思います。
前首相の管さんや鳩山さんも建物に対する趣味が悪く
今後我が国のトップに立つような人には、建物に対するインテリジェンスを
持ってほしいと思います。

そういう意味において、我々現代の建築家は予算が厳しく清貧でも
インテリジェンスのある建物を作っているつもりなんですが-----—。

    

   

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