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如庵がある有楽宛は犬山城の足元に位置し
お城は国宝として指定された全国で5つの城の中のひとつで
木曽川沿いの小高い丘の上に立つ美しい景色を眺めながら
本日のメインイベント、岐阜のメディアコスモスに向かいました。

伊東豊雄建築設計事務所によるこの建物には、
平安さんからの連絡を受けた伊東さんの配慮で、事務所の設計担当者の方が
この集まりのためにわざわざ東京から来て頂くとともに
テキスタイルデザイナーの安東陽子さんも合流され
お二人から現場での苦労も含め、詳細にわたる説明を受け感動ました。

外観は,ハーフミラーなどのガラスが多用されながら
木部材によるオーソドックスなグリッド割りによる外壁との対比により
モダンとトラッドがミックスしたような感じで
ちょっぴりポストモダン時代のような印象を受けました。
また、構造的な構成を矩形に切り取り切断面を見せるやり方は
台湾の台中オペラハウスでも感じたものでした。
外部に突き出た建物はスターバックスが入っているスペースで
最初は唐突に感じましたが、2階図書スペースに取り入れられた
グローブシステムの形状の引用となっており
中にに入って意味がわかるようになっています。

1階は多目的スペースが分散配置される中、
中央部にガラスで囲われた2層の閉架書庫があるため
中心性があるとともに全体がわかりやすい構成になっています。
この2層分のスぺ-スはヨーロッパの公共施設のような広々とした感じで
ゆったりと気持ちよく、また、たくさんの市民がそれぞれ別々の目的で
活動されているのを見渡すこともでき、
数多くの日本における公共施設での多目的というのは
何でもありという形ながらあまり使われていないイメージがありましたが
ここは、その多目的性が十分に生かされてれているという印象を受けました。

1階部分の構造は無梁版構造になっており
グリッド状に配置されたコンクリートの円柱によって支えられています。

事務スペースはカウンターで領域化されたオープンスペースで親近感を
受けるとともに気づいたのは、上に吊るされている照明の色温度で
執務スペースもその他のスペースもすべて3000ケルビンで統一されて
いるということです。これは照明デザイナーの面出薫氏による提案だそうで
さすがです!

1階には200名規模が収容可能なホールもありそこの音響設計は
永田瑞穂音響設計ということでこれも超一流!

つづく------

    

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