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東京TV開局50周年記念番組「永遠のゼロ」が隔日で3話放送され
録画したものを部分的に飛ばしながら観ました。

作者の百田氏に対しては、これまで品格を欠いた発言を再三されており 、
残念ながら非常に幻滅しています。
最近はボクの中では「ああ、またあのハゲか!」という状況になっています。

永遠のゼロの映画版も今ひとつだと思いましたが、もしかしたらドラマ版の方が
時間が長い為、小説の良さが生かされるのではと期待してました。

ところがまず宮部役を演ずる向井理が時代感や役に全く合っていないと思いました。
それは直立での敬礼や姿勢など体幹がしっかりしていないため
少年が演じているような印象を受けました。
また彼が着ている飛行服がいつもピカピカでとても最前線で
戦闘を繰り返しているようなやつれ感がなく、
他の飛行士たちも同様でリアリティを全く感じません。

次にラバウル飛行場は常に敵の空襲による銃撃や爆撃を受けている筈ですが
ラグビー競技場のようなきれいな芝生みたいな場所にゼロ戦がせいぜい10機ほどしかなく
すごく嘘っぽい背景、ゼロ戦の着陸シーンは模型飛行機と
50周年記念にしては予算がなかったんだなあと感じさせる演出。
でも飛行服ぐらいなら何とかなるでしょう。
改めて映像のなかのディテールがいかに大事かということを考えさせてくれます。

本を読んで筋書きがわかっている視聴者として
このように感じてしまうともう見続けることが苦痛になり途中で観るのを止めました。
この番組を手がけた監督はこの時代について勉強したのでしょうかねえ?

もともとこの小説の構成として、主人公に関わった人たちによる告白形式になっており
どうしてもその場面を中心に展開していく流れを映像化しても
単調になりやすい問題があり、思い切った脚本にしなければ小説を越えることは
難しいのでは-----–。

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