2026.05.07
ホームページ更新その3
今年の1月末に竣工し2月末に引き渡しを完了した浄水PROJECTの竣工写真をホームページにアップ
撮影はいつもお願いしていますテクニスタッフの岡本氏

4年前にフォルツアプロデュースによる設計事務所3社(無重力計画、アーキタンツ、当アトリエ)コンペで選ばれた物件です。
アーキタンツの福田氏とは同じフォルツアプロデュースによる西新物件の
コンペで敗れておりその時も同じようなコンクリート造都市型住宅の提案物件でした。
敷地面積50坪に延床91.7坪のコンクリート造地下1階、地上3階の建物です。

垂直動線である階段スペースは他のスペースを極力確保する為、省スペースでまとめていますがそれでも単なる機能で済ませず、北側からの自然光による採光や踊り場のニッチ、行って来いの段の中間にある界壁デザイン等、日々の生活の中での上り下りに心象的な影響を与えるような工夫を行っています。
階段手摺は当初、界壁のR状に抉られた端部を回り込むように連続した状態をイメージしていましたが行って来いの段の位置との折り合いが悪く
連続することは諦め設置したもののR状の壁から出っ張った部分の見え方が悪く、施主と相談の上出っ張らないように切断することにしました。
階段部分の何気ない写真ですが設計・監理において常に詳細な検討が行われ建物は出来上がっています。

1階のリビング・ダイニングフロアより地階のエントランに下りる階段のカット

敷地は坂道に面しており1階のリビング・ダイニングフロアは坂道に面した地階の上にあり
向かい側の住宅の2階部分と向き合う形で圧迫感もありません。
また道路側の杉板型枠コンクリート打ち放しの腰壁高さを1.3mにしている為、道路側からの視線が気にならないようになっています
ソファはアルフレックスのエラ、ダイニングチェアは同じくアルフレックスのフルーテアームチェアでプロポスタからの購入です
アームチェアは外側の張地がレザーで内側が布地になっておりとても座りやすいチェアです。

アウトドアリビングソファが置ける外部テラス、バーベキュー用のカウンターと収納スペースを設けています。
上部は2段庇による立体的な構成になっています。

ダイニング上部の彫り込まれた間接照明、奥のカウンター右下に置き型のエアコンを設置してルーバーで隠しています。

リビング上部の2階プライベートルームと繋がった吹抜、外部開口部はリビングフロアの東と南側に設置し西側は壁面にしていますが
吹抜を通しその上部に西陽の強い光を緩和させるガラスブロックを設置することで
リビングフロアでは1日の自然光を朝に始まり夕暮れまでの移ろいとして感じることができ、
マンションとは違う1戸建て建物における各方角からの時間変化による自然光の色調、明暗を認識できます。

建物正面ポーチ部門扉の夜景、手前左側に宅配ボックスを設置
施主より門扉へのアプローチ勾配を緩やかにして欲しいとの要望により
車庫側との勾配差による三角形の段差が生じています。
植え込み部の見切りには溶融亜鉛メッキ仕上げのフラットバーを使用しています。
上部1階テラスの腰壁納まりは当初西側コンクリート打放壁端部にぶっつける図面になっていましたが現場段階で変更し壁の内側に差し込むような形にしました。
2026.01.31
怒涛の1ヶ月(その3)
浄水PROJECTはプロデュースがフォルツア、施工が桑野組、壁式RC造、地階を含む4階建ての現場です。
これまでのブログで何度かご紹介したと思いますが建ぺい率は60%の上限において59.34%(残り0.66%)、容積率上限150%に対し148.11%(残り1.89%)、日影規制の建物の影の規制ラインオーバーまで228mm、北側斜線制限オーバーまで136mmと全てが法的制約内ぎりぎりで納まっておりそんな建物を設計した自分を「ギリギリオジサン」と自称しています。
また建物の高さを決める平均地盤の計算式において日影規制と北側斜線では計算方法の相違があり兎に角、確認申請の段階において非常な苦労を伴なった建物です。
敷地面積は165.33㎡(50坪)、延床面積303.08㎡(91.7坪)で前面道路の間口が10mしかないなか、ご近所の方々は出来上がった建物をみられて当初何もなかった斜面地によくこんな大きな建物が出来たと驚かれています———-当然です!だって奇跡的にギリギリ最大限に出来た建物ですから———-。
建物は北側斜線と日影規制をクリアする為、2階と3階が段状にセットバックしておりそれと前面道路側に設置した庇が連動したデザインになっています。(2,3階腰壁笠木と庇端部笠木を同一の断面ディテールとし連続性を持たせています)

この建物は当初予定されていた施主の建設コストとはかなり隔たりがあり通常ならば鉄骨造への変更や最上階の取り止め等へ変更しがちですが
施主のコンクリート打ち放しへの強いお気持ちがあり提案から4年という長い期間を経て竣工に至りました。
設計者として非常に感慨深い建物となっています。
着工までは精神的にかなりプレッシャーがありましたが着工後は桑野組さんのしっかりとした施工体制と施主様の非常に丁寧なご協力によりとても
良好なコミュニケーションで気持ち良く進めることができました。

アプローチ見返し、エレベーター及び階段の垂直動線は各階プランを有効に確保することから集約し建物向かって左奥敷地北西角に配置することで
北側斜線制限及び日影規制をクリアさせています。
その結果エントランススペースが敷地奥に位置することから道路側より
半屋外の長いアプローチスペースを取り道路側に門扉を設置しています。
間口が狭い敷地でも奥行きのあるアプローチを取ることで邸宅感が演出されています。

垂直動線としての階段スペースですが単なる機能だけとせずその空間に意匠性を持たせることで生活においての各階への上り下りを通しメリハリがつくと思っています。



1階リビング・ダイニング・キッチン
リビング天井高さは2.6mとし、ダイニング・キッチン上部には2階セットバックの壁を受ける梁がある為天井高さを2.25mにし梁をかわした上がり天井とすることで天井デザインに間接照明による機能性とリズム感を持たせています。

奥に写っているハゲのオッサンは施主ではなく桑野組の社長の桑野氏です。この現場は桑野組で本当に良かったです。
皆さん桑野組へ施工依頼しましょう!

キッチンはキッチンハウスによる特注デザインでキッチンとテーブルが一体になったデザインです。テーブル天板はウォールナットの突板を使用しています。

2階プライベートスペースとは1階上部の吹抜けを通し繋がっており空間の連続性を持たせるために1階リビングに使用しているウォールナットの天井材を一部吹抜に面した壁で折り曲げ立ち上げガラスブロック手前で下がり天井とし更にそれが折れ曲がり2階吹抜け廻り廊下部の壁仕上げとなっています。

1階リビングがある階のトイレ、昨今トイレでの携帯の置き場に困ることから台付のペーパーホルダーとしています。
以上怒涛の1ヶ月でした———。
2025.12.02
浄水PROJECT
浄水PROJECTは1月中旬の竣工に向け、急ピッチで施工中です。
駐車場前の舗装は当初コンクリ―トの洗い出し仕上げでしたが
急遽、グレードを上げピンコロ石に変更することになりました。

敷地が坂道に面しており、車庫出入り口が地階扱いとなり、リビング・ダイニングはその上の1階に位置していますが前面建物の圧迫感もなく
テラス腰壁高さをフロアより1.3mにしている為、道路からのプライバシーも保ちながら見晴らしの良い階となっています。

ダイニング前の植え込みには低中木の植栽が施される予定です。
植え込みとテラスの仕切りにバーベキューカウンターを設けています。

2025.10.25
浄水PROJECT 足場解体
浄水PROJECTの足場が解体されました

フォルツアプロデュースによるコンペで採用が決まってから着工まで3年を要しています。
施工は、当初どこの工務店からも断られ
フォルツアの青木氏の紹介で桑野組さんに決まりましたが
とても優秀な工務店さんで大変助かっています。
12月に竣工予定です。
2025.10.01
浄水PROJECT 太陽光パネル設置
浄水PROJECTの最上階屋根に太陽光パネルを設置しました。

施主様のご要望で設置しましたが当初ご希望のパネルでは階数が4階の為強度計算上の問題でクリアできず
元旦ビューティ工業の金属屋根だと強度計算含めクリアした為、
金属屋根と太陽光パネル取付下地がセットになったものを採用しました。
建物の東側隣地は丘状に高くなっており大きな樹木もあることから
落葉による屋上排水の目詰まりを考慮の上緩勾配の金属屋根にし
軒先樋納まりにしています。

軒先は元旦が開発した樋内に落ち葉が詰まらないカバーが取り付けられています。












