2013.07.02
東京ステイ 3-4(東急プラザ、etc)
そういえば、表参道に行ったのは中村拓志設計の東急プラザを観るためで
順番が間違っていました。
屋上庭園のある城塞が持ち上げられたような独特の形態
城塞というイメージは立ち上げられた建物の4隅を残し
切り込まれた緑によって残った形態が城塞のトップラインに似ているからかもしれません。
また鎧のような六角形の大型タイルが効いています。
上階へは表参道より多面体のミラーが貼られたトンネル状の空間を
エスカレーターで上がっていきます。
2階から5階までは若い人向けの店舗が入った商業スペースとなっていますが
吹き抜けやエレベーターホールまわりのデザインなどたぶんここは
ご本人が関わっていないのではというようなごく普通のデザイン。
しかしながら最上階の屋上庭園は、都会のオアシスといっても良いほど
小鳥がさえずる静かなスペースで高木の土量を確保するために建物の外周部を
高くし段状のデッキによるすり鉢状の空間となっています。
もともとこれだけ人通りが多い表参道沿いにポケットパークがひとつもないというのが
問題であり商業地としての土地単価の問題があるにせよ
公共空間として欲しいところです。
民間のスペースで確保できたのは通常使われていない
屋上スペースを利用したということなのでしょう。
ここで長男と待ち合わせをしB&Bへ向かいました。
またここへ来る途中、表参道通りにできたコーチのショップ(重松象平デザイン)も
外からだけ見ました。
ガラスでできたディスプレイボックスユニットは
コーチの商品を見せるための棚としての単位になっており、
その集積によって壁面から建物に至る構成が可能とのことのようで
ファサードとしてのデザインではなく
システムの表現と商品の陳列のためのガラスボックスで
通りとのコミュニケーションを誘発させる媒体としてのスクリーンということですが、
ファサード部分には陳列はされておらず
単なるファサードにしか見えないためよく理解できませんでした。
最後は妹島和世氏が設計したトーヨーキッチンのショールームへ
最初は子供服のショップとなっていたようですが竣工して2か月ほどで
トーヨーキッチンに変わったようです。
鉄骨でできた半地下の階がある3階建ての建物の四周をエキスパンドメタルでできた
白いスクリーンによって囲い、存在感を霞んだような淡いものにしています。
この建物の凄いところはエキスパンドメタルを支える下地がほとんど無いような
ディテールが考慮されていることでスクリーン上部に建物から突き出た腕より
ステンレスワイヤーを垂らしそれにテンションをかけることで
ステンレスワイヤーとエキスパンドメタルに溶接されたドット部分を押して
スクリーンが固定されていることです。
その結果内部からは、外部の景色が霞みやわらかい雰囲気が醸し出され
とても気持ち良い空間として感じました。
内部空間をカメラで撮影するとどうしても外部の景色にピントが合い
とてもやわらかい何とも言えない感覚を表現することができません。
この建物は中へ入って体験しないとわからないと思います。
さてさてきょうはいろんなところを見て回り、最後はおいしいピザで締めくくることに。
事前に18時に予約を入れ、次男も合流して家族4人で
中目黒にある聖林館という予備校の名前のようなナポリピザで有名な店へ
コンクリート打ち放し仕上げのなか配線用の配管もすべてむき出しで
鋳物で作られたらせん階段が精巧でかっこよく
分電盤も中身をむき出しにしガラス扉のある木の箱に入れたデザインが
この空間にぴったり合っていました。
ピザはマルゲリータともうひとつの2種類のみですが生地がもちもちして
とてもおいしく頂きましたがピザという食べ物ももうこれ以上の差をつけるのは
難しいというか、他の料理に比べピザ料理は限界があるように感じました。
その後、4人ですぐ近くを流れるドラマ「最高の離婚」のロケ地で有名になった
目黒川沿いを散策、子供たちと別れホテルに戻りました。
2013.07.02
東京ステイ 3-3(B&B)
昨年夏に購入したB&B、パトリシア・ウルキオラのデザインによるソファ「BEND」
当初足が浮いたデザインを求めていたところがショールームでBENDをみて
急遽、正反対のボリューム感のあるソファへ変更となったのも
ウルキオラのデザインに新らしさを感じたからでした。
緩やかにうねるような曲線状の形態にグリッド状のステッチが入ったデザインは
ステッチによるレイアー状のフレームにより流動性が強調されています。
B&Bは高いというイメージがありますが、最近のアルフレックスやモルティーニに比べ
このBENDは価格が抑えられておりお買い得だと思います。(納期は4か月かかりますが)
今回は、このソファと対に向き合う一人掛けのラウンジチェアを検討しており
同じウルキオラのデザインで座が回転するHUSKを選び
生地見本でいろいろと合わせてみました。
自宅はラグが濃いパープルのため生地はからし色が似あうような気がします。
FRPでできた背もたれはホワイトとブラックの2色あり、足もブラックとダークオークと
ライトオークの3色から選ぶことができます。
自宅の床材はくりのホワイト染色仕上げのため背もたれはホワイトで
足をライトオークにすればからし色の生地とよく合うと思いました。
B&Bへ行く途中、青山骨董通りを歩きましたが
今から34年前に勤めていた本社(山田守建築事務所)が
この通りに面してあり、懐かしい通りです。
しばらく歩いていると安藤さんが設計したコレッツォーネのショップで10年前に購入した
アクリルでできた花瓶と同じデザイナーのものがショーウィンドーに飾られていました。
店のオーナーの方は、当時その店にいらっした方でその後日本での販売代理権を
引き継がれ8年前よりこのショップをオープンされているとのこと。
花瓶はニューヨーク在住の女性デザイナーでCec Lepageという方でした。
それ以外にも同じくニューヨークのデザイナーによる縫いぐるみが
多数置いてあり、カラフルでアートぽく安いので
キリンと母への土産としてブタちゃんを購入。
2013.07.01
東京ステイ 3-2(岡本太郎記念館)
月曜日は美術館は休館なのですが南青山にある岡本太郎記念館は火曜日が
休館日のため観ることができました。
しかも嬉しいことに館内でのカメラ撮影が許可されています。
記念館は自宅兼アトリエとなっており、
内外共補強コンクリートブロック造のままの仕上げで
当然ながら断熱材など全くない、
さすが戦うアーティスト岡本の自宅だと思いました。
屋根は凸レンズ型でコンクリートシェル構造かどうかわかりませんが
ユニークな建物です。
調べてみるとコルビジェの弟子である坂倉準三が設計しており
パリ時代から親交があったのかもしれません。
当時のもっとも前衛である建築家に住居の設計を依頼したのは
いかにも岡本太郎らしいと思います。
そういえば吹き抜けのあるアトリエの2階に上がっていく階段のデザインは
コルビジェのラ・ロッシュ邸に似ていると思った直感は間違っていませんでした。
岡本の有機的彫刻はおそらく都会のビルのコンクリートの谷間に置いても
負けずに強烈な存在感を発揮するものだと思いますが
自邸のジャングルのような庭に置いてあると
意外にもジャングルの方が不思議とマッチしているのではと感じました。
1階自邸リビングは戦後昭和の熱気と強烈なパワーを感じさせます。
アトリエには膨大な数の絵が収納に立て掛けられ、
テーブルのまわりは当時のままの状態にしているのか
リポビタンの空き瓶がいくつも転がっていました。
次にすぐ近くにあるB&Bのショールームへ-----—つづく
2013.07.01
東京ステイ 3-1(KITTE)
東京に来て三日目のきょうは最近できた建築をみることに。
まずはホテルから近い東京中央郵便局の建て替えによるKITTEへ
東京駅が当初の原型通りに1層分を増築したことにより
駅前広場のイメージがKITTE及び新丸の内ビルなどの建物群により
格段に良くなったように思います。
日本経済もここのところデフレでずっと停滞していましたが
この駅前を見ると歴史様式が混在しながら
現代建築とうまく組み合わさった風格が出て
日本の文化もデフレと言われながらも
着実に洗練されたものになってきているように感じます。
吉田鉄郎の設計で1933年に竣工した東京中央郵便局は近代建築の先駆けとして
名作とされていましたが老朽化により2割を残しての取り壊しの予定となっていました。
その後、当時の鳩山総務相による疑義により
計画が見直され3割保存での建て替えになりました。
全面保存を望んでいた建築学会としては承服できない内容かもしれませんが
都市における敷地の有効利用を考慮した場合、高層化との組み合わせも
止むを得なかったかもしれません。
高層棟の基壇のように残された白いファサードは非常にプロポーションが美しく
この駅前広場における東京駅との新旧の組み合わせが
広場での大きなアクセントになっています。
新たに生かされたことで吉田鉄郎氏のデザインの素晴らしさに気付かされました。
高層棟と保存された建物との間には吹き抜けスペースがとられ
旧郵便局の美しい構造フレームを見ることができます。
屋上からの展望は素晴らしく東京駅や広場を一望できます。
東京駅は辰野金吾氏の名作と言ってよいでしょう。
フロアが1層増築され原型に復元されたことにより
東京駅のプロポーションの素晴らしさ、広場との高さの関係性がよくなりました。
それにしても長い建物にも関わらず、
市民が通過できるのは両端にある北口と南口であり
中央部は利用できない構造になっています。
ここは皇室専用の貴賓出入り口として
正面の皇居に対する軸線上に配置され
ヨーロッパの国々の駅舎と比較して
日本の国情を表した駅舎として稀な構成になっています。
その後、表参道へ-----–つづく
2013.06.30
東京ステイ 2(ジューンブライド)
きょうは朝より親族の紹介を経て式に立ち会いました。
親族といっても妻と兄の二人兄弟で母も高齢のため
新婦側の親族は我々4人家族と兄夫婦だけ
新郎側はその倍くらいという
むかしの結婚式とは違い、
親族が少ないのは現代的情景になってきているかもしれません。
しかしながら教会での式にはふたりのたくさんの友人が参列してくれました。
義理の兄にとってひとり娘が嫁ぐ心境はどうなんでしょうか?
ボクに娘がいればきっと泣いてしまうと思います。
すでに兄の気持ちを考えるだけで涙腺がゆるんでいました-----–。
新郎新婦とも両親の海外勤務に伴い、世界中を転々とした帰国子女で
本当にお似合いのカップルだと思いました。
〇子ちゃんおめでとう!!
4時ごろ式が終わり、我々家族は取りあえず部屋に引き上げ着替えを済まし
皇居周辺を散歩することに。
初めての二重橋、初めての桜田門、初めての国会議事堂、初めての首相官邸
人生で初めて、この歳になって日本の政治の中枢部を見て回りました。
六本木まで行って中華を食べホテルに戻る。
次男とホテル内にあるサウナとプールでひと汗かいて就寝。



































