2014.07.10
台風シーズンの始まり
7月にしては史上最強の台風が九州にやってくる!!という報道で
きゃあー怖い!!と思いながらも小学生の頃の自分が頭をもたげ
台風来て休みにならないかなあと-----–心の奥底で思う-----—。
でもそうは言ってももうおとなだし、台風が直撃したらボクが設計した住宅は
どうなるでしょう?と心配に思う------。(また、いろいろな地域に被害をもたらします)
そう考えると台風こんでーと思いながらもスタッフに明日は台風来るかもしれんので
君たち自転車通勤は危ないので休みにしようと提案!!
もっともな理屈ができてここしばらく休日以外に取れていなかったセレクトホリデイとして
全員休みにしたところ―----台風来ませんでした-----–。
2014.07.08
FAFサロン講演予定
2014.07.06
観世音寺の家 オープンハウス
きょう、日曜日は台風の接近に伴う梅雨前線の活発化で
朝よりずっと雨の中、
午後1時より山田デザインの山田浩史さん設計の
観世音寺の家のオープンハウスが行われ、
雨にも関わらず多くの見学者の方でいっぱいでした。
施主のご厚意により引っ越し後のオープンハウスということで
なかなか通常見れない生活の仕方までもが拝見できとても参考になりました。
生活を包み込む空間構成に対し、日々の生活を演出する様々な小物類により
非常に趣味の良さを感じさせる住まいとなっており
施主のご夫婦はお二人とも共働きでありながら、生活を楽しむための物選びに
時間を割きエンジョイされているのは流石だと思いました。
そのような情熱?があってか
ボクのブログを通してうちのソファに興味を持たれ
工事中にメールでの問い合わせがあり、実際に来て頂いて現物をお見せしました。
その甲斐あってか、スペイン出身のデザイナー、パトリシア・ウルキオラによる
洋物のソファが何故か観世音寺という地域性を意識した日本的デザインの
この住宅に合っているのが面白いところです。
建物は道路と敷地の50センチの高低差を生かし、駐車場の天井の高さを低く抑え
その上に寝室と和室を載せ、道路に対し軒高さを低く抑える配慮がされており
この住宅の街並みに対する高い意識を感じさせるものになっています。
軒のデザインにも工夫があり日本的でありながらも上品でモダンな印象を与えています。
なんていったって建物のプロポーションが凄くいい!!
スキップフロアになった空間構成に対し1枚の屋根が折り曲げながら載っており
いい意味で知的な操作に感じます。
格子戸をくぐり、エントランスまでの引きも雰囲気が良く
この家の中の空間に対する期待感を膨らませます。
(ガレージ上部スペースの踊り場より南側リビングスペースに対する見下ろし)
開口部まわりのディテールもよく考慮されており設計の山田さんの繊細さが伝わってきます。
この住宅のダイニングのペンダントを何にするかと言われれば間違いなく
このポール・ヘニングセンがデザインしたPH5をボクも選ぶと思います。
日本的空間には北欧のモダンデザインがよく似合います。
それはたぶん空間に木のテクスチャーが使われているという共通性が
あるからだと思います。
主寝室もいい!独特な色合いのグレーでとても落ち着きます。
(2階子供室)
寝室を除きほとんどの部屋がワンルームでつながる構成になっており
強いて言えば、この子供室の南側(キッチン側)は
少し閉じて壁にしてもよかったのではと思います。
またまた、耽美派の巨匠登場!ということで九州は耽美派が主流になりつつあります。
施工は筑羽工務店のハタさん!さすがハタさんです!
山田さん、施主のSさん!ありがとうございました。
2014.06.30
第3回建築勉強会
先週の土曜日、平安氏の会社ミスターフローリングにおいて
第3回建築勉強会が開かれました。
今回のプレゼンテーターはNKSアーキテクツの末廣香織氏でした。
彼はオランダのベルラーヘ大学に留学されていたこともあり
冒頭はオランダ構造主義についての説明からスタート。
1970年代に学生だったぼくらの世代(50代半ば以降)にとって構造主義を唱えた
レヴィ―・ストロースやミッシェル・フーコーは建築を学んでいる者にとっての
難解な(当時も含め理解しがたかった思い)現代思想であり
よく専門の建築雑誌に取り上げられていました。
末廣氏によれば構造主義は難解ではなく、
言語に潜む構造を理解することと他ならないと言われ
当時、オランダでは集落の研究により構成に潜む構造形式を方法論として
当時の建築計画におけるプログラムに応用する試みが行われていたとして
アルド・ヴァン・アイクによるオランダの孤児院の写真を紹介されていました。
今回の末廣氏による解説のように当時、具体例を上げて
もっとわかりやすく説明してくれる先生がいればよかったのですが、
九大でもこの話は1年生の授業にされるらしく
優秀な九大生でも1年生ということもあり、よく理解するのは難しいと言われていました。
我々が学生時代の頃は磯崎新氏が全盛期で建築が哲学を通して論じられ
非常に難解で当時の学生はみな磯崎さん並みに哲学を論じることができなければ
建築家にはなれないと思い込むほど磯崎新の存在は
多大な影響があったと思います。
ボクも当時アトリエ系を目指さす、組織系事務所に入ったのも
そのようなコンプレックスがあってのことかもしれません------。
オランダ構造主義に続き、末廣さんが目指しているものは柔軟な構造主義というもので
構造主義をグリッドと捉えるならば
柔軟な構造主義は伊東豊雄氏設計の多摩美の図書館のプランのように
自由曲線による網目状のようなもので
最近、末廣さんの建物に曲線が多くなっているのも
無意識的にそのような方向性を持っているからかもしれないと言われていました。
そして現代建築においてはそのようなフレームのそれぞれに快適な場を作っていくこととして
アフォーダンスという言葉を上げられていました。
以前、近大の非常勤講師の授業において担当の岡田威海教授が
建築2年生にアフォーダンスについてレポートを書いてくるように言われていたのを
思い出しましたがそれまでアフォーダンスという言葉は全く聞いたこともなく
非常勤ながら「アホがダンスすると—-?」と内心思っていました------。
アフォーダンスとは認知心理学における言葉らしく
我々は環境を捉えるときに、行動を促進させたり、制限させたりするような特徴を
読み取っており、環境のこのような性質をアフォーダンスと呼んでいるそうです。
アフォーダンスをデザインに応用した事例として
ドアの取っ手が平板な場合、それを押すことをアフォードする。
取っ手がリングなら、それは引くことをアフォードする。
このように建築空間における場を作るとは
人の行動を促したり、誘導したりするような仕掛けも必要でそれを含め
社会構造と建築の空間構造を関連づけながらコンディションを作っていくというのが
NKSアーキテクツの考え方になっているということでした。
大学で講義を受けているような非常に面白い内容でした。
末廣氏の仕事で感心するのは、フェリー乗り場やコミュニティセンターなどの大型施設から
クリニックや大邸宅、小さな住宅に至るまで一貫性があって
結果的に施主の都合に振り回されずに作品になっていることであり
住宅でも大味になっていません。
それは常にそれに応じた構造の選択が適切であり
その構造を生かした構成と表現になっていることだと思いました。
次回、8月29日(金)第4回のプレゼンターは田中俊彰さんです。
2014.06.27
久しぶりの実施図面の続き
前回、ブログで書いた「9ヶ月ぶりの実施設計」ですがスタッフとともにアトリエ全員で
大刀洗T PROJECTの図面を1ヶ月で描き上げ、現在、ボクのチェックに基づき
図面の修正を行っています。
ボクの担当図面は矩計図2枚、部分詳細図(基礎回り、棟先納まり、けらば納まり、門扉
表札、メンテ用キャットウォーク)2枚、玄関扉スケッチなどなど。
部分詳細図は今回家具詳細、開口部詳細も含め9枚になりました。
老眼のためか2時間以上パソコンの画面を見続けていると目がかすみ、疲れてきます。
もうそろそろ、実施図面はスタッフに全て任せたいのですが(チェックは必ずします)
まだ、3年目では難しいと思い、矩計図は構造との調整が必要で
プロポーションのチェックを兼ねるため極力、自分で描くようにしています。
特に今回の大刀洗T PROJECTは、十字型のプランに対し3方の片流れの屋根が
中央部に向け勾配が下がっているため構造フレームの架け方が難しく
(難しいのは内部の天井形状を屋根勾配に合わせて表現しようとしているためで
それが無ければどうにでもできることであって、こういうところでのこだわりによって
結果が大きく違ってくるところがデザインとしての面白いところです。)
ようやくアクソメによるスケッチで納まり方を見つけました。
この部分を突破するのに時間がかかりました。
明日の土曜日に施主への図面説明を行い、来週月曜日に筑羽工務店のハタさんに
図面を渡し見積もりをして頂く予定です。
さて今日からは来週末にプレゼ予定の
遠賀T PROJECTの案を一気にまとめる作業に入ります。
(あらかじめプランと立面のスケッチは2週間前にできています)
きょうの午後7時からは第3回建築勉強会でNKSアーキテクツの末廣香織氏によるプレゼ。
当アトリエはスタッフも含めもちろん全員出席です!






















