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毎週土曜日の夕刊に特集されている「人生は夕方から楽しくなる」には、
各界の著名人の人生後半の様々な前向きの生き方が取り上げられており
毎週、興味深く読ませてもらっています。
きょう日曜日は、年賀状の準備もしなければならないのですが
ソファの上でゴロゴロ。
土曜日の夕刊「人生は夕方から------」を読みました。

今回は、最近、住宅地に赤と白の縞柄の自宅を建てられ
近隣住民と訴訟になり、勝訴された漫画家の楳図かずおさんでした。

楳図さんのマンガは、ちょうどボクが4年生ごろ、今から43年前に
すでにへび少女で有名で、すごく気味悪いながらよく読んでいた記憶があります。
当時、住んでいた場所の通学路にへびが多く、
へびには毎回、出くわすと子どもながら残酷なやっつけ方をしていたのですが
このマンガを読んでから自分がへび少年になるのではと思い、止めました------。
そんな思い出があります。
楳図さんは現在73歳ですから、当時は30歳だったころで、新聞によると
もっとも売れっ子の漫画家でたくさんの掲載を抱え大変な時期だったようです。

この特集記事でのインタビューで特に興味を持ったのは次の言葉。
「孤独、大好きです。
創造するには孤独が絶対に必要です。
(物語やイメージは)自分の中からしかやってこない。
新しいものは周りにないから新しいんです。
この世にありえない出来事やものはなんだろうと、と一生懸命考えるしかない」

そう、自分の中からやってくるものを僕たちはもっと考えないといけません。
建築の神様がこの手に降りてくるのは、一生懸命、自分と格闘した結果かもしれません。
それは、建築家としてのエゴや自己中心性という一義的なものではなく、
社会的芸術家としての資質は、
アイデンティーを確立するものとして必要な一側面であろうと思います。
そのためには「自分の中からやってくるもの」を追求する精神性が必要であると思うのです。

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