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須恵町のLIGHT TUBEの1年検査にスタッフのカサギとともに行って来ました。
外部は、既存の間知積みブロックの擁壁にヘデラカナリエンシスという
下に下がっていく習性のツタが随分生長して下がっており、
後1年も経てば、おそらく間知積みブロックの全面を覆って
緑の丘の上に建物が建っているように見えると思います。

開口部によって切り取られた緑の山と青い空と白い雲
内部はとても手入れが行き届き、光と影が交錯する空間を感じることができます。

キッチンはダイニングテーブルと
一体となった造作家具として
作っていますが、
お友達を招いての食事と
アフターティーなどで
重宝されているようで
キッチンの対面側にある収納から
ティーカップを選んでもらう
という状況の演出にも
使えるとのことでした。
そのような細やかな
シチュエーションが
どのようなコンディションで
行われているのか
住宅設計というのは
繊細な行為や感情の
ニュアンスをどのように
拾い上げるかという部分も
大変、重要であると
思っています。


奥さんがこの住宅の中で
もっとも好きだと言われている
浴室、洗面前の廊下。
右側の水色の箱の中に
浴槽が配置されています。
廊下は、
ただの通過するだけの
スペースにもかかわらず
もっとも光と影を
意識できるスペースになっています。

   


床の仕上げは真っ白な
ビニール床シートですが、
使い勝手は全く問題なく
髪の毛とかほこりも
目立ってくるとわかりやすく、
すぐに掃除機をかけられるため
かえって衛生的とのこと。
また見た目、冷たい感じもなく、
冬も感触として冷たくないということでした。
床を白くすると
透明感のある空気の中で
光と影の状態が
明確に意識されることが
よくわかり、できれば
今後もっと使ってみたくなりました。

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