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今日は、篠栗の家の現場に行ってきました。
篠栗の家は、外部開口部に可動式のたて格子がつくのですが
その格子のピッチ及び太さの確認のためにいくつかのモックアップを前田建具に
作ってもらい、施主に確認していただきました。

内側から見た場合と外側から見た場合の印象が微妙に違い、
外側から見ると、横に伸びる水平ラインと比較した場合、格子があんまり
細いと負けてしまって弱い印象を持ちましたので、少し太めの15ミリを採用し、
次に内側からの格子のピッチを検討しました。
ピッチ間を22ミリにするか20ミリにするか随分悩みましたが、結局、モックアップ
の長さより、実際はたての格子が2.4Mと長くなることを考慮した場合、
モックアップよりピッチが詰まって見えることを考え、一番広めの22ミリを
採用することになりました。

その後、現場で前田建具の前田さんが先日行なわれた大川祭りに出品された
ベンチを見せてもらいました。


60ミリ厚の杉の無垢材をL字状に付き合せ、片方の足に10ミリの透明なアクリル板
を使用して浮いたようなデザインになっています。

付き合せ部分は、寸分の狂いもなく付き合わされており、さすが前田さんらしい緻密な
仕事です。

杉の目も見事に流れるようにつながっています。
裏側には、無垢材の割れを吸収する十分な配慮がされており、
このようなモノづくりをされている方と一緒に仕事ができることを誇りに思いました。

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