2013.10.27
東北3日間の旅 その2
2日目は朝9時の便で仙台駅から新幹線に乗り、一の関で大船渡線に乗り換え、
海沿いにある気仙沼に11時に到着。
気仙沼市も震災で大きな被害を受けた都市ですが、駅前でレンタカーを借り
そこから海沿いに20km先の陸前高田市へ向かいました。
道路網はきちんと整備されておりリアス式の入り組んだ地形の山側を縫いながら進むと
右手前方に陸前高田市への入り口側入り江近くに
ニュースで報道されていた奇跡の一本松が見えてきました。
近くの専用の駐車場に車を停め、まだ十分に整備されていない順路に沿い
10分ぐらいで行くことができました。
一本松は白砂青松の高田松原として7万本近い松林があった名勝地に
震災による津波で奇跡的に1本だけ流されず残った松で
塩害による壊死によって再生不可能と判断され人工的な防腐処置がなされ
保存が決まったものです。
遠くからもよく目立ち、非常に高さのある松で、震災前の写真を見ても
松林の中から1本だけ抜きん出て高く伸びているのがわかりました。
現地へ行ってわかるのは、一本松の前に廃墟と化した
鉄筋コンクリート造2階建てのユースホステルがあり、
この建物によって津波の衝撃が少し緩衝されたのではということが理解できます。
台風27号がそれた空は、どこまでも澄んだ青さで、見上げると、
この空をバックにして立つ一本松は
町の復興に対しこれからの勇気を
きっと与えてくれるという思いが込み上げてきました------。
街中に入ると、と言ってももう街と言うものが全く無くなっている状態であり
この地域の被害の深刻さをまざまざと知らされます。
また、改めてここに住まわれていた2万3千人の住民の方々が、
いまだに避難生活を強いられていることがわかります。
下の写真の3階建て鉄筋コンクリート造上部搭屋にブルーのラインで
津波の到達高さが示されていました。
恐ろしいまでの高さです。
なにもない道路をしばらく走り回っていると
遠くの山裾に砦のように建っている建物が見え、
それが昨年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞を受賞した
避難生活を送られている方たちのための集会施設だということが
すぐにわかりました。
つづく-----–。
2013.10.26
東北3日間の旅 その1
東日本大震災後、2年7か月ほど経ちましたが
民主党から自民党安部政権への政権交代により、
デフレ脱却を狙ったアベノミクスの提唱後、
世の中の風向きが少し変わってきたように感じていたなか
東京オリンピックの誘致決定はとてもインパクトのある出来事で
今後、一気に震災復興を含め、経済の動きが大きくなるような気がしてきました。
そこでかねてから行きたいと思っていた東北の震災地域の状況を
限られた期間ではありますが見ておこうと思い立ち、
休暇を取った妻とともに2泊3日の東北の旅をすることにしました。
2泊3日とは言え、結局前後の日程は半日が移動時間に取られるため
実質、見れるのは真ん中の1日しかありません。
仙台には、当アトリエ出身の藤山さんが東北大学の環境科学研究科に助手としているので
事前に情報について彼女に聞いてみました。
そこで1日目は、空港に3時着のため、タクシーを利用して空港周辺の
閖上地区の状況を見て回ることに。
タクシーの運転手さんからは当時の状況や現況について詳しくお話しを伺いました。
空港について驚いたのは空港の壁に表示してある津波の高さで
当初、映像では空港の滑走路を軽飛行機や自動車が流されていくシーンを見て
深くは見えなかったのですが、表示されている高さは5mほどもあり
意外と高いことがわかりました。
閖上地区は空港から車で15分ぐらいの海岸沿いにある場所で
漁港や商店街、新興の住宅地があったところだそうですが
今現在においてもまだ手つかずで何もかもが流された状態のままになっていました。
ほとんどの家が流されたなか、いくつかの住宅が流されず廃墟の状態のまま
いまだに放置されています。
かつてはこの写真にあるようにたくさんの住宅が立ち並んでいた場所だったようですが—-。
仙台空港がある名取市周辺は岩手県のリアス式海岸沿いの地域とは違い
山が接近しておらず、高台もない平野部のためか
見渡す限り流され、復興も進んでいない状況で
塩水を被った農地では土の入れ替えによる除塩作業が
あちこちで行われていました。
2時間ほど見て回り、仙台駅横のホテルに荷物を置き藤山さんとの待ち合わせ場所に。
渋めの一杯飲み屋で「源氏」というお店に連れて行ってもらいました。
割烹着を着た女将がいて、むかしの文豪が飲みにくるような激シブのお店でした。
藤山ちゃん!ありがとう
つづく-----–。
2013.10.25
住宅の開口部
住宅の開口部には基本的にアルミサッシをつけることが普通ですが
アルミサッシの場合、どうしても特注に対する対応が限られる場合があり
いつも頭を悩ませるところです。
むかしは、木製サッシに始まりスチールサッシも含めほとんどオーダーで製作していたと
思いますがどちらも気密性、水密性に対し難しいところがあり
複雑な断面形状を型に流して製作できるアルミサッシにとって代わりました。
それでも木製サッシによるオープンな開口やナチュラル感、ほどほどの通気性
(OMソーラーのシステムにおいては高気密・高断熱ではないため多少の
通気性があった方がいいという方もおられます)などにより
施主側からの要望があるケースもあり、当アトリエにおいてもHOUSE Y,篠栗の家、
SLIDHING HOUSE,海辺の家、RIVERSIDE HOUSE、NAYA,HOUSE I など
アルミサッシでは対応できにくい部分において使用しています。
特に木のフレーム部分である框(かまち)を床、天井より上下に引っ込めることにより
部屋内から可動サッシが嵌め殺し(FIX窓)のように見せるやり方は
木製サッシしかできない納まりで、HOUSE I がそのような納まりになっています。
今回、香椎 O PROJECTや人吉 I PROJECTにおいては
縦長の開口部に対し、上部が傾斜屋根による台形の形状になっており
台形の形状に製作可能なサッシを選ばねばなりません。
下部は引き違いのテラスサッシとの組み合わせで
既製サッシにおいてはそれを一体としてつなぐものはないため
人吉では間に木の無目材を通し、ロールスクリーンボックスを中に仕込み
上部の台形状のFIX部は陽射しの強い人吉の夏場を考慮してタテ型ルーバーを下げ
サイドの袖壁のなかに引き込むことができるようにしています。
また、香椎 O PROJECTでは上部をビル用サッシ、下部をサーモスという違うタイプで
中間に角パイプを入れて組み合わせ、それぞれの見付の違いを
ディテールを工夫することでタテ一列の一体サッシとして見えるような納まりにしています。
なぜそんな難しい組み合わせになっているのかと言えば、通常の住宅用サッシの
特注サイズでは台形窓が対応できずビル用を選ばざるを得ないからです。
するとビル用は溶接で止めるためのスペースが必要であり
また、住宅用サッシのように雨が入らないようなつばのあるディテールになっていないため
枠の周囲にシールが切れた場合に備えて水返しのアングルを付けておく必要があります。
では何故、下部もビル用としないのかと言えば、
ビル用は住宅向けのように網戸の納まりなど細やかな配慮がないためです。
そんなこんなで毎回頭を悩ませているのですが、
住宅の開口部は奥が深く本当に難しいと思います。
壁に穴を空け、既製のアルミサッシを嵌め込むだけの方が簡単なのですが------。
2013.10.21
内視鏡による無痛検査
きょうは、朝より百道浜にある福岡山王病院で内視鏡による食道、胃の
無痛検査を受診してきました。
ぼくは喉の反射が強く、一般的な内視鏡検査で胃カメラを口から入れる方法は
地獄のような苦しみで、胃の中のものを全て吐き出してしまいます。
嘔吐のたびに体が動くので検査も大変だと思います。
九州医療センターも浜の町病院も鎮痛剤の静脈注射による
無痛検査を行われていません。
実はこの無痛検査という方法があることを知ったのはボクが筑後市に設計した
胃腸科クリニックの先生がその方法の権威で設計を行うのに
自ら体験してみて非常に楽だったのがきっかけです。
(その時にピロリ菌が確認されたためその後、経口薬で除去しました。)
西新近辺では祖原にある医師会の成人病センターもされていますが
あそこは紹介状がないと駄目のため、
福岡山王病院での受診となりました。
無痛検査の鎮痛剤とは、軽微な全身麻酔のようなもので
のどを麻痺させるスプレーをかけられた後、ベッドにあおむけに横たわり
血圧を確認しながら静脈注射の針をさされた状態で横向きになり
内視鏡を口から入れるためのリング状のわっかを噛まされます。
目を閉じてください、そのうちに眠くなりますからと看護士の方の声が聞こえ
目を閉じてからその後、気が付いたらカーテンで仕切られた別室に寝かされており
検査が終わって1時間15分ほどの時間が経過していました。
その間、どのように検査されたのか全く知らず
寝不足が解消されたかのような目覚め感があります。
その後、診断結果の説明を受け、腫瘍も何もなく逆流性食道炎だろうということに。
胸の鈍痛の原因は、はっきりしませんが
今後は取りあえず気にせず仕事に邁進せねばと思っています。
いろいろとお騒がせしましたがみなさんも定期健康検査を必ず行いましょう!
特に50代後半以降は今後、年1もしくは年2ぐらいで人間ドックに
入ることを定期的に決めた方がいいかもしれません。
ボクの場合、あと大腸検査を行なえばベストなのですが-----。
頭が少しフラフラした状態でタクシーに乗り、アトリエに戻ったのが14時。
自宅で少し休憩と思ってベッドに寝転がったところ、思わずまた1時間寝ていました。
その後、このブログを書いているので結局、
今のところ仕事をまだ全然していないという状態でして----------—。
2013.10.20
新規の施主の面談
きょう日曜日は午後1時半より新規の施主の面談をアトリエで行いました。
当アトリエのホームページを見られてのご相談です。
当アトリエ以外に2つの設計事務所と面談をされるようです。
先週は木曜日に建築プロデュ―スのプロトハウスさんからのご紹介で面談を行いました。
こちらも3人の設計者に対する面談で検討されています。
いずれも今年の7月までの6か月間新たな仕事が
全然入って来ないことを考えるととても有難いお話しです-----–。
でもさすがに一度に物件が集中すると、スタッフ2名の設計事務所では対応が難しく
当アトリエOBの応援をお願いしたいところですが
かれらもとても忙しいようで来年の2月頃の応援の予約を入れています。
いろいろな物件のお話を頂いている状況のなか
半数近くが流動的でスケジュールが確定しないものが多く
どれもまだ契約に至っていないというのが実情です。






















