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昨日、糸島の引き渡しの後、大学の後輩でアトリエKomaの松井君が設計した

笹丘の住宅のオープンハウスに行って来ました。

矩形の敷地ながら高低差のあるグランド及び南側に向かって上がっていく周辺環境の状況

に対し思い切って対角線状に土地を切り土し、その結果できた二つの三角形のうち

南側の上がった方(写真左手)に住宅、残りの下がった方(写真右手)を空地として計画。

住宅としての一般的な建ち方である南側への庭の確保という常識に固執せず

土地の状況を読み取った結果、建物を南側に寄せ北側を庭にするという方法が取られています。

また、その北側庭を明るくするために建物の形状を北側勾配屋根にし

そのアウトラインに基づいた平面計画及び断面計画が採用されています。

特筆すべきは周辺環境の状況から太陽光の取り入れ方について建物の形状が決められ

内部空間においてはその太陽光の北側庭からのバウンドを考慮した断面計画や仕上げ等が

採用されており一貫したコンセプトが内外共に貫かれていることだと感じました。

 

 

内部の空間全体を覆う素材のままの傾斜天井は北側庭からの太陽光のバウンドを受け

室内の暗さを解消していますがそれは素材がたとえ金属であっても

現象としてはナチュラルであれば決して冷たいものではないという印象を与えます。

また開口部に柔らかい素材としてのカーテンが取り付けられているのもいいと思います。

 

 

当日は彼が教えてる九大の学生さんがたくさん来られていました。

(顔を曖昧にうまくできずすいません)

 

 

 

2階は子供室だけで1階と片流れの空間を通し各々の気配を感じれるように繋がっています。

このシーンを見るとアトリエワンのガエハウスを思い出しました。

 

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