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通常、面談などで設計依頼を受けた場合、進行中の他プロジェクトとの
スケジュールにもよりますが、当アトリエの場合、1ヶ月から2ヶ月後に
提案をさせて頂く場合が多いと思います。
提案においては、施主のご要望を踏まえた上でいくつもの解答があり
おそらく10人建築家がいれば10人とも全て違う案になると思います。
したがって、住宅の提案は問題集と違い正解がありません。
逆に正解がないというところが面白いところでもあります。
久留米I PROJECTは、昨年の2月に2案を提案させて頂き、ブランクを経て
8月にさらに1案を提案、その後、紆余曲折があり一時流れそうになりましたが
今年の1月末に設計契約を行いました。
それから半年後、何とか見積もり調整の段階までたどり着きました。
とても感慨深いものがあります。
面白いのは当初、こちらの提案に対して、
施主からの要望はそれを崩していくものであり、
途中まで何とか頑張って持ち堪えていたのですが、
もう持ち堪えるのはかえって無理があると思い、
考えを改め施主の意向に合わせ空間の在り方を再度検討することに
したところ、最初の案より段々面白くなってきたことです。
それって流されながらやっているのでは?と批判を受けそうですが
決して流されているのではなく、取り込んでいる結果なのです。

設計作業を当初のコンセプトに固執せず、または硬直化させず
柔軟に対応していくなかでまた、新たなアイデアが生まれるくるという
最近はそのように感じています。

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