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昨年末にJIAの活動を熱心にされている松山くんより連絡があり
建築九州賞の審査委員である西岡弘氏より、最近、若手建築家の応募が減っており
若い世代がいま何を考えているのか知りたいという相談で
JIAで座談会のようなものができないか企画を検討したが
若手の建築家からは荷が重いと断られ
再度、検討した結果、これまで福岡で長く活躍している3名の建築家
(柳瀬、田中、大石)に座談会形式で建築における考え方や賞に対する捉え方など
当日会場に来た若手を巻き込みながら論議し
彼らににエールを送る内容で行いたいということでした。

その後、年末に事前打ち合わせとして田中さんの事務所に集まり
タイトルを「さらけ出す建築」と決めました。
さらけ出すとは前向きな言葉として捉えており、建築を造るという行為は
さらけ出されていろいろな評価を頂き、社会性を獲得していくものであり
我々3人の建築家はさらけ出しながら建築家人生を歩んできたことを
若い人達へ伝えたいという気持ちから出てきたものです。

また、こういう集まりに対し柳瀬さんや田中さんも含め、
自己紹介を兼ねた一人10分ほどのプレゼ準備をしプレッシャーを感じながら
(ボクも含めみんな真面目ですので)例会の日を迎えました。

例会は通常人数の3倍ほどの90名が集まり盛況で
ボクのアトリエOBはほとんど参加していましたが期待の若手は少なく
少しばかり残念に思いました。

会の冒頭に西岡氏よりタイトルの「さらけ出す」という意味がネガティブである為
相応しくないという強烈なパンチを食らいました。
そんな言葉がいきなり出るとは思っていおらず、即座に反論できない
自分の頭のキレの悪さに悔しい思いをしました。
「さらけ出す」が何故ネガティブなのかよくわかりませーーん!!と言えば—-
良かった-----–。

本来、我々3人は自分たちがしたくてこの場にいるのではなく
頼まれた結果、若い世代とのディスカッションの場になればと思い、
さらけ出しているのですが-----。

挙句に小説家への転向を目指しているY設計室の家原からも
「オオイシ!オレもさらけ出す建築というタイトルは疑問だぜ!!」と言われ
小説家から言われるのであればそうかねえと返すものの
ちょっと頭に来ました。
「さらけ出す建築」は間違っていないぞーと今、ブログで叫んでも
あとの祭り------。

ところでディスカッションですが、司会の松山くんが孤軍奮闘するものの
その後、肝心かなめの西岡氏や若手に話を振っても反応がいまひとつで
なかなか難しいなあと思いました。

結局、世代間の価値観の差をボクは西岡氏に感じるとともに
若手の方はボクたちに感じたのかもしれません。
もしそうであれば、それで良かったとあくまで前向きに捉えています。

        

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