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現在、施工中である観世音寺の住宅は、クライアントの強いご要望により
高気密住宅として設計を行い、施工についてもこれまで十分に気を付けながら
行ってきました。
ただ、どんなに気を遣ったとしても建物の性能としてどのようなレベルかを
確認する必要があります。そこで今回、クライアントからの提案により
断熱材の充填完了時と建物の竣工時の2回にわたり
気密試験を行うように図面において指示していました。
気密試験は当アトリエにとってはじめての経験で
さて、どんな数値が出るのか固唾を飲んで、試験に立ち会いました。


(この気密試験の機械は100万円するそうな)

施主の目標数値は1㎠/㎡以内で建物床面積が約200㎡(ガレージ除く)とすると
200㎠となり14.1cm角の隙間しかないという設定になります。
これは次世代省エネ基準における北海道、東北地区での2㎠/㎡より
低くさらにハードルが高い数値になっています。

施主も仕事先からの帰りに現場へ寄られ、数値を確認。
1回目に0.9㎠が出て取りあえず一同、ほっとしました。
ただ嵌め殺しのガラスが入った部分の開口部まわりがまだパッキンが
施されていないようで、機械による強烈な吸い込みにより
その部分より外から風が入ってきているのが判明。
再度、ガラス周りのテーピングを行い、再試験をしてみると
なんと0.5㎠の数値が!!

取りあえず、設計も施工も問題なく性能が出ていることが証明され
一同、ほっとしました-----–。

今後、すべての住宅において2020年度までに省エネ法適合の義務化が行われ、
これを注文住宅においてすべて適合させなければならない作業が
設計において増えていくことを考慮しなければいけない
時代がやってきます-----—-。

とにかくひとつ山を乗り越えた感じで今日はお酒を飲みたい気分!

    

   

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