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2016.04.21

熊本入り

熊本市内の白川沿いにあるリバーサイドハウスの施主より
できれば自宅確認に来てほしいとの連絡があり、
当初、交通事情が改善されればと考えていましたが
昨日よりJRの福岡~熊本間の在来線が運行を再開したため、
急遽、熊本入りすることにしました。
午前中の便はまだ2便しかないため、西鉄大牟田線で大牟田まで行き
JRに乗り換え行って来ました。
西新から熊本駅まで約3時間ほどかかりました。

熊本駅周辺は強い雨の中閑散としており、当初、タクシーに乗るのに
かなり待たされると考え、施主に迎えに来ていただくことになっていましたが
普通にタクシーに乗れるような状況で拍子抜けしました。

市内中央区は倒壊しているビルなどもなく見た目には、よくわからない状況。
新屋敷の白川沿いにあるリバーサイドハウスに到着後、
雨に濡れながらも基礎の状態や外壁等のクラックの有無、
パネル材破損などについて外観を確認しましたがどこも問題なく
内部では床下点検口より基礎の状態を確認、壁、天井等のひび割れもなく
外部木製開口部だけクレセント部が強い揺れによりねじ曲がっており
1枚が開けられない状態になっていましたが
構造的には問題がないことを話し、心配されないでよい旨を告げ
次に京塚本町のHOUSE Hまで送ってもらいました。

この住宅は、2回目の震度7の震源地からも近く
どのような状況になっているかとても気掛かりでした。
ここもまずは外観のチェックから入り
強かった雨がさらに激しくなり、傘を差していても強風によってずぶ濡れに-----。
モルタルの剥落も全くなく外壁及び基礎は問題ありませんでした。
内部は、リバーサイドハウスと違い、
壁と天井との取り合い部に亀裂や隙間が至るところにできており、
震源地に近いだけ揺れが大きかったことがよくわかりました。
しかしながら構造的な断裂は全くなく安心しました。
ひび割れや隙間については軽微な補修で直せる程度のものでした。

3件目の御領の住宅は、ご夫婦とも共働きで本日は不在で行けませんでしたが
昨日、設計を担当された熊本在住の構造設計の方に確認に行って頂き
構造上の問題はない為、安心して住まわれるよう伝えています。
この住宅についてはしばらく落ち着いてから、
ボクの方で再度確認に行く予定にしています。

どちらの家も水も出ており、物資も不足しておらず、
市内の状況はだいぶ改善されてきているように感じました。

その後、タクシーを呼んでもらい熊本駅へ。
お昼を食べておらずお腹が空いたので
駅の2階レストラン街で食事をしようと向かうと、
2階階段はすべて閉鎖中となっており、コンビニも売店にも弁当はなく
地震の影響が垣間見えました。
雨の影響もあり大牟田行の出発時刻が大幅に遅れ、
アトリエへ戻るのに3時間半ほどかかりました。

     

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