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ここ2週間、現場以外はスタッフが書き上げてきた実施設計図をずっとチェック!
たまたま2物件の実施が重なり、
2物件とも大型物件のため図面枚数が相当な量で
チェックにこんなに時間がかかるのは初めてかもしれません。

観世音寺のS PROJECTは、クライアントからのメールを通しての要望が
議事録も入れるとA4ファイルで2冊分あり、断熱材の資料ファイルがさらに1冊。
まずは、最初の打ち合わせから再度読み込み、
記載漏れがないかの確認を行いました。

次に基本図である平面、立面、断面、仕上表をチェック。
構造伏図を見ながら、平面詳細図での柱位置の確認、矩形図での梁せいの確認。
構造の基礎伏図と平面図における壁の位置の相違がないかをみながら
まずは構造図をすべてチェックしていきます。
その後、平面詳細図から、各室の展開図をチェックするとともに
その部屋の開口部確認のため建具表で外部建具のアルミサッシ寸法と
木製建具の寸法を見ていきます。
部屋の中における開口部の高さが揃っているか、
カーテンやロールスクリーンが下がる場合の
カーテンボックスの納まりはどうなっているか、
そして天井の高さが間違っていないか天井伏図をチェックするとともに
仕上表を見ながら壁仕上げの確認。
木製建具の引き戸や開き戸に対する彫込引手、レバーハンドルなどのデザインを
再度確認するとともにその部屋の照明計画についても見直しを行います。
また、エアコンがつく位置が寝室ならベッド位置との関係を踏まえながらも
見え方としておかしくない場所について検討。
それで1室のチェックが終わり、次の部屋に移ります。

実施図面のチェックは
1、構造フレームと意匠デザインとの整合性
2、機能性の確認
3、全体の図面化に伴う意匠デザインの再検討
4、設備(コンセント、スイッチ、エアコン等)とデザインの統合
5、材料と空間デザイン
6、建築ディテール(棟、軒先、庇、基礎、開口部、造作、水回り等)の有無
7、図面相互の相違と記載洩れ
8、図面表現上の伝え方(主に施工者に対して)

などを主にポイントにして行っています。

したがって図面チェックを行うときはA2図面を何枚も拡げるため
(ノンスケールの縮小サイズでは三角スケールを使用しての確認ができないため
どうしてもA2サイズが必要)
大きなテーブルが必要で、入口にある打ち合わせ用テーブルを占拠し
ついつい難しい顔をしてチェックをしています。

今はようやく観世音寺 S PROJECTのチェックが終わり
担当のスミくんにチェックで真っ赤になった図面をドサッと渡し
引き続き甘木PROJECTの図面をチェック中。

なんだかチェックが永遠に続くようなマラソンをしている感じ!

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