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今年の4月ごろ、当アトリエの住宅をよく手掛けられているみぞえ住宅さんより
専務のお知り合いで当アトリエから歩いて5分ぐらいのところに
2区画の敷地を購入されている方がおられ、積水ハウスでご検討中だけれども
折角アトリエの近くなので監修でもいいから
何とか設計提案をしてもらえないかというご相談がありました。

監修という立場は中途半端でありどうしようか迷いましたが
現場が近いということもあり引き受けることにしました。

最初、積水ハウスと進められているプランを見せて頂き、みぞえ住宅を介しての
クライアントのご要望を踏まえ提案を行なったのですが
相手が十分見えていない上に積水ハウスが提案しているプランに
どうしても拘束され非常にやりづらいという実感を持ちました。
模型まで作って初めてお会いしてお話を伺うと
拘束されていた条件がクライアント側にあるのではなく
積水側の提案だということで、そうならば一気にその条件を外し
造りましょうということでその後、3案の提案を行ないました。

奥様が中国の方で純和風は好きではないが、
日本的シンプルな佇まいの住宅がお好きだということで
ああ、そうならきっと柳瀬さんが合うだろうなあと思いつつ
無理してやらねばならないなら
いっそ柳瀬さんを紹介しようかと思いましたが
ボクだってこんなものを手掛けていますよと
Facility Hatと笹栗の家の写真を見せたところ
笹栗の家をとても気に入られこんな感じがいいということに。

提案した3案は、ひとつが非常にシンプルな2階建て直方体に
切り妻の屋根が載っているものと中庭を囲んだコの字型プランの切り妻、
もうひとつは意向を全く無視した
3つの直方体の箱が敷地に散らばっている斬新なものでした。

3案目はセキュリティが心配だということであえなく玉砕、1案目は中国のご両親による
風水で途中から敗退、最後に2案目が残り風水もクリアして無事採用となりました。

その後何度かの修正を加えながらみぞえさんの見積もりもクリアして
やっと今月2日に請負契約ということになりました。
結局、6か月かかったことになり通常の設計と変わらないほどの期間となりました。

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