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梅雨の最中にも関わらず、今日は奇跡的に晴れ間が広がりました。
雨男にとって、自邸を無事良いコンディションでお見せすることができ安堵。

昨日、フォルツアに行き今回の参加者についてお聞きしたところ4組で
うち1組はデザインの勉強が目的で参加された20代女性の二人組と伺い
それは趣旨が違うと思いました。
今回はあくまで新築住宅を計画されていることが前提になっており
そうでないならば、ボクの知り合いにも希望者はたくさんいました。
立場上、公平でなければいけないと強く思っており
主催者側へお断りするように頼みました。
もし、このブログを読まれての参加ということであったならば
大変、申し訳ありませんが、その当たりの事情をご察し下さい。

また、今回参加された3組のご夫婦はいずれも土地探しから建築に至るまでを
真剣にご検討されている方々ばかりでした。

建物ははやいもので築13年が経過し、その間に福岡西方沖地震による地震保険を
使ってリビング壁・天井を塗り替えたり、隣にマンションが建ったことに対する
工事中の汚れの外壁への付着に対する塗り替えなどを行い、
リビング・ダイニング・キッチンに使用しているくり材のフローリングの全面補修、
道路に面したガラススクリーンの飛散防止フィルムの1枚張替、
洗面カウンターのステンレス製パンチングの浮き錆び撤去など
メンテナンスをまめにやってきました。
建物と敷地との間に取られた東西のわずかなスペースに各々5本ずつ縦列に植えた
キンメモウソウダケが新旧が入れ替わりながら増え
建物の東西方向に十分な緑のスクリーンを形成するようになりました。

また、リビングのソファもセンターテーブルとともにやっとまともなものが購入でき
以前使用していたソファをデッキに置くことにより、
デッキもようやく外部リビングとして機能するようになりました。
時の経過は、建物が単に古くなっていくということばかりでなく
生活がより充実していくことでもあると思います。

今回、案内役以外に聞き手の担当建築家がフォローするという構成になっており
聴き手側にあらかじめ建物の概要とコンセプト、進行表を作成しお渡ししていました。
自宅のことはこれまでいろいろな場で語っており、
自分の中では当然のように同じ言葉で組み立てるつもりでしたが
書いているうちにこの住宅における新たな切り口みたいなものが出てきて
不思議に思いました。
自然現象の抽象化を建物の構成につなげることはこれまでできないと考えていましたが
壁や屋根を抽象化のための環境装置としてのスクリーンと捉えれば
なにかもっと展開ができないのかと思いました。
いまのところボクにとってのテーマは、ずっとこの住宅で停止したままになっており
もう一度、この住宅を原点にして考え直す必要があると思ったことが
今回の大きな成果だったかもしれません。

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