BLOG

以前、このブログにおいて東京へオリンピックを誘致することに対し
批判的に書きましたが、土曜日の深夜、ブエノスアイレスで行われている
オリンピック選考による東京のプレゼンテーションを見て感動しました。

ボクたち建築の分野においても施主へのプレゼや学会主催の建築九州賞のプレゼ、
公共施設コンペによるプレゼ、講演によるプレゼなど自分がこれまで作ってきた建築を
どのように表現しプレゼンテーションを行うのか常々考えてはきましたが
オリンピック招致審査のIOC委員に対する東京のプレゼンテーションを見ると
改めてプレゼの重要性に対し再認識をさせられました。
おそらくあの放送を観たすべての日本人に対し
オリンピック誘致への喜びとともにプレゼの在り方として
大きな影響を与えたのではないかと思います。

あのプレゼが素晴らしいのは一人一人が自分の役割を踏まえ
簡潔でスポーツを通した情熱や交流を押し付け的でなく
日本人的謙虚さで力強く表現しながら
個々で途切れることなく
バトンをつなぐように流れるようにスピーチが繋がれ
それでもなお個々がそれぞれにおいて際立っているということでした。

文化人、選手、招致委員、都長、総理、皇族とそれぞれ立場の違う人たちが
いろいろな制約や条件のなかで
見事に自分の役割を果たされていたと思います。
通常ではありあえない組み合わせであるリレー形式のプレゼンテーションは
オリンピックというものがもたらしたスポーツというものの前での公平、公正であり
日本人が一体となってオリンピック招致をしているシーンを観て
感動せざるを得ませんでした。

福島の汚染水や復興問題も含め、
先にやらなければいけない難問が残っていますが
日本人が一体となって取り組んでいくためのモチベーションとして
オリンピックという7年後の目標はあった方が良いのかもしれません。

7年後ということを聞き、誰もがその時自分は何歳だろう?
と想像されたのではないかと思います。
ボクは63才、スタッフのスミくんは34才、母は92才-----—。
その時どうなっているのか、このブログも続いているのか—-あれこれと考えてしまいます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。