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ネット上のスポーツ欄に前楽天監督の野村克也氏の人生哲学として
「不器用な方が最後は勝つ」というインタビューが掲載され
建築を志されている若い人たちへの応援にもなる言葉を述べられていますので
一部割愛して御紹介します。

「いま考えるとね、プロ野球で生きていくための基礎作りを、
もう子供のときからやっていたということだよ。
何がそのときの一番の財産かと言ったら、我慢強い、忍耐強い、持続性があること。
やっぱり、子供時代に身につけたことだと思う。
人が我慢できないことを、オレは我慢できる。」

中略

「人に追いつき追い越そうと思ったら、
人と同じことをやっていたら、いつまでたっても追いつけない。
単純な原理だ。
子供でも分かる。
年齢に関係なく誰でも考えるよ。
ただ実行するかしないか。あと一歩の努力や。
みんな並みの努力はする。
あと一歩やるか、あと一回、あと一時間やるかどうかが勝負。」

素振りは単調な反復動作だ。同じように、語学習得や業務作業といった「反復練習」も
決して楽しくはない。
そもそも本当に成果が出るのかさえ分からない。
そんな不安やいら立ちを覚えながらも、野村さんは自分自身から逃げなかった。
選手、監督として成功した今、
分かったのは「努力にはいつか成果がある」ということだった。
結果を出してきた76歳の名将が振り返る言葉には説得力があふれている。

-苦労してテスト入団したのに、1年後の19歳で解雇を言い渡されたとき、
どう思いました?

「もう生きていく望みはないと思ったな。
これから長い人生、オレ何をして生きていくんだよと-----—。
野球以外はできないし、勉強したことは忘れちゃっているから、
いまさら入社試験を受けても受かるわけがない。
母親はプロに行くのを反対していたし、帰るところない-----。
お先真っ暗。
あの時は本当に悩んだね。」

-「故郷に帰れない。もしクビにされたなら南海電車に飛び込みます!」と泣いて
球団マネージャーに頭を下げ、温情でもう1年契約延長してもらったときの気持ちは?

「思い切ってやって、思い切ってクビを切られてやると。
悔いが残らないようにしようと思った。」

-名もない高校生がプロテストに挑戦。クビを宣告されても粘る。
なりふり構わない行動でチャンスをもぎ取ってきたと言えます。

「人間、追い詰められたら何でもできるよ。恥ずかしいとか怖いとか-----–
恐怖感も羞恥心もなくなっちゃう。」

-仕事でも趣味でも、あきらめずにコツコツと続けるために必要なことは何ですか?

「やっぱり興味とか好奇心、モチベーション。
そういうものを感じると頑張ろうという気になる。

「世の中にはいろんな名言があるけど{人間、3人の友を持て}という。
これも名言だと思うよ。
3人の友-----–原理原則を教えてくれる人、師と仰ぐ人、直言してくれる人。
この直言してくれる人が、なかなかいない。
オレにはこの年になって誰もいない。
奥さんだけだ。

-人生のピンチを乗り切るヒントを教えて下さい。

「苦境に立たされたとき、考え方ひとつじゃない?
プラス思考になれる人と、マイナス思考になって
どんどん深みにハマッて落ち込んで行く人。2通りある。

-プラス思考はなぜ大切でしょうか?

「人間は思考と感情という2大要素を持っている。
そこの使い方だわな。
感じるから考える-----–。
やっぱり考え方というものが行動の起点になるんじゃない?
思考が人生を決定する。
考え方が取り組みになって、それを実行していって、人間がつくられていく。

-プラス思考とマイナス思考。どちらの道を選ぶかによって、人間の中身が変わり、
ひいては人生までも変わってしまう-----–ということでしょうか?

「人間はそういう風にみんな平等になっているんだよ。
だから、苦境に立たされたとき、どう感じてどう考えるか。
思考と感情がどう働くか。
それだけの勝負や。
不器用な人間は苦労するけど、
徹してやれば器用な人間より不器用な方が、最後は勝つよ。」

大事な人生、自分で早々に結論を出すのではなく、粘って、粘って
真摯に意見を聞いた上で行動することが必要だと思います。
嫌なことでも、絶対に逃げずに面と向かい合うことができれば
必ず、何かが残り、人間として成長することができると思います。

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