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8月になりました。
商品化住宅プロジェクトへの参加の相談があったのがちょうど1年前の8月でした。
実施図面も見積もり調整も模型も終え、
現在、タブロイド紙の編集作業が行なわれており、まもなく出来上がります。
結局1年以上かかっているプロジェクトになりました。

そうしたなか、今回、ディーテールの検討が行なわれました。
全国の工務店が建てられるに当たり、施工の差が出ないように
専門業者の方と打ち合わせを行ない、詰めておく必要があります。

ボクが提案している建物の場合、庇部分の板金納まりが少し複雑で
施工方法において具体的な意見を聞く打ち合わせを行ないました。
当初、屋根防水は1/50勾配のFRP防水仕様としていたのですが
その場合、板金部分との取り合いが多くなるため
たてはぜ葺きの金属陸屋根として、
笠木も含め全てを板金施工で統一することに。
笠木の見付、曲げ方、内部での通気の取り方など
意見を聞きながら実寸レベルでの断面スケッチを起こし
打ち合わせを行ないました。

建物を施工する前に
細部にわたる打ち合わせを十分にやっておくことが必要ですが
建物には、このようなディテールにおける詰めがたくさんあります。
したがって、今回のプロジェクトにおいては実際に建物を建てながら、
現場レベルでの実証を積み上げておかないと完全ではありません。
また、想定できないクレームに対応できない不安を
払拭することもできません。
デザイン面においても材料の素材感の確認や色の微調整、
見付け巾の確認など現物において検討しなければならないことが無数にあり、
通常、我々が個別の物件において現場で普通に行なっていることを
全国展開される前にモデルハウスにおいて確認しておかなければなりません。

当初は何度か検証を重ねた上での販売という話が企画の方から出ていたのですが
最近、プロジェクトが進むにつれ曖昧になってきています。
今後は実行段階における問題を解決できるアイデアが必要です。

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