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きょう日曜日は、夫婦それぞれの母を車に乗せ、ドライブを兼ねて
周船寺にある伊都菜彩という道の駅に行く企画をしていたのですが
ボクの母が、少しめまいがあるらしく、妻の母を乗せ3人で行って来ました。

伊都菜彩は全国に点在する道の駅の中で売り上げが一番だということのようで
いろんなところで名前を聞き、どんなところか興味を持って行きました。

西新の自宅を朝の10時に出発し、10時半ごろには到着しましたが
広い駐車場はすでに車がかなり留められ、中はたくさんの人々で賑わっていました。

糸島産の野菜、肉、魚や手作りにこだわった地産品が低価格で並べられており
日頃スーパーで買い物をされている女性にとってはわくわくするような場所らしく、
たまにはこのようなところに二人を連れ出すのは凄く良い企画だと
我ながら自画自賛!

その後、西新に戻って母を下ろし、行けなかったボクの母のところに
おみやげを持って行き、帰宅。

1時半より平野くんを誘い、妻と3人でプロトハウスプロデュースで
高木正三郎さん設計の「平屋のような家Ⅱ」のオープンハウスへ。

土地のレベル差を使い、4層のレベルを流れるように構成しながら
大きな片流れの1枚の屋根で包み込み1ボリュームでまとめられています。
在来木造であることを感じさせないような形態に驚かされるともに
新鮮な造形力を感じさせられます。

駐車スペースをくぐり、外部階段を少し上がると
中空ポリカボネートによってデザインされた建具により
アプローチ側に開いた土間スペースがあります。
ここの木製建具は上部のスペースの持ち出しにより雨が直接当たらないような
配慮がなされています。

土間スペースを横目に通り過ぎ、スロープ状の坂の途中にエントランスがあります。

玄関扉もポリカボネートによって覆われた木製建具で内部に蛍光灯が入れられています。
上部欄間も同じデザインでオープンにできるようになっています。

スロープ状の踏み込みを上がるとワンルームのパブリックスペース。
ここの開口部は採光と通風の機能が明快に分けられ、
片流れの屋根と高さ1750ミリの壁との間に設けられたFIXガラスを通し
水平方向の視界が広がります。
通風は道路側に持ち出されたスペースの床下開口により
風が流れるように工夫されています。
内部仕上げは高木さんが長年研究、工夫してこられたしっくいにより
天井、壁が仕上げられしっくいの微妙なつやによって
外部の光が滑るように入ってきます。

このフロアにサニタリーの水周りが取られており、
浴室はFRPで仕上げられ、上部はFIXガラスで光が入るように考慮されています。
また、このフロアより土間スペースにも降りられ回遊できます。

パブリックスペースよりさらに半階上がるとプライベートスペース。
パブリック側に設けられた低めの収納がクローゼットになっており
上部はパブリックとワンルームにつながっています。

したがって駐車スペースから土間スペース、パブリックスペース、
プライベートスペースの4つの空間がレベル差を持ちながら流動的に
つながっており、高い造形性と通風に対するディテール、
いたるところに見られるコストダウンを考慮しそれを逆手に取ったデザインなど
作り手の個性が存分に発揮された極めてクオリティーの高い住宅でした。

こちらの質問に対し丁寧に説明をして頂き、高木さんありがとうございました。

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