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毎週土曜日の10時よりNHKで放送されている東京カワイイ★TV。
いつも録画して後から時々見ています。

前回の放送では、いま若い人の間で手作りの自分だけの服を作って着る
手作ラーという人たちが増えてきているとのこと。

世の中が次第に多様化してきて、従来の大量生産による既製品感覚では
満足できない状況に大きく変化することは、以前から認識していました。

戦後の何もない状況から出発した日本人の価値観において
当初は、生活に便利な3種の神器(冷蔵庫、洗濯機、白黒テレビ)などの耐久消費材を
満たすことが豊かさの証しであって、
選択、組み合わせを行なうことに対して苦手な世代が我々の親の世代であり、
その子どもである我々がものごころがついた時にはたくさんの物が溢れており、
必然的にその中から物を選び取ることができた我々の世代には
初めての選択できる豊かさが用意されていました。
選択できる多様性において対応したのがファッションの分野であり、
商品の多様化は次第に各分野に広がってきたと思います。
それが、ファッションの分野ではさらに
自分で服を作るという究極の自己表現がされているわけで、
今後、自分だけのインテリアとしての手作ラーが増えてくるかもしれません。

NHKの東京カワイイ★TVは、お堅いNHKというイメージを払拭する番組で
成熟した日本の文化をカワイイという視点において毎回対象を選んでおり
我々のような離れた世代にとって10代、20代の価値観を知る上では
貴重な番組だと思っています。
民放には数多くの情報番組がありながらこのような切り口の番組は皆無です。
それにしても、最近のNHKは「外事警察」というドラマも音楽や演出面において
民放のレベルをはるかに凌いでおり、福山主演の大河ドラマ「龍馬伝」も
プログレッシブカメラというこれまでにないカメラで撮影された
独特な映像美を作り出しており
いままでのNHKとは随分違う本当の実力を見せ始めていると思いました。

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