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2009.01.17

独立第一作

きょうは、土曜日。
3時までに仕事を済ませ、スタッフ全員を車に乗せ
柳瀬さんのところから独立され、
第一作となる相良くんの糸島の住宅のオープンハウス
に行って来ました。

敷地は、唐津湾の避難港に面しており、こじんまりとした程よい大きさの港の景色と
松林を十分に取り込み、身体の障害をもたれた方の車椅子の生活を考慮した住宅で
とても好感が持てました。

車椅子での生活の場合、どうしても特殊な器具などが出過ぎて、住宅の雰囲気より
施設的なハードさが出がちになりそうに感じますが、この住宅では車椅子の動きを
十分に考慮に入れた空間の拡がりが豊かさとして感じられるとともに
ドアノブ、引き手、スイッチプレート、キッチンカウンターの手元燈、バーなど
細やかなデザイン的配慮によって北欧的な気持ちの良い空間が造られていました。
機能的に作ってあるのに
それが健常者ではわからなかった楽しさにつながっている住宅です。


また、何と言っても師匠から受け継いだキメの細かさを見せながら、
まったく柳瀬流を踏襲せず
自分らしさを出そうとしながらも高い完成度で造っているところが
素晴らしいと思いました。
かれはこれまで、いろんな人のオープンハウスに必ず見に来ていました。
見ること、LOOK!LOOK!LOOK!百聞は一見にしかず!
見なければ絶対に上達はしません!
僕達でも忙しさにかまけて見なければ裸の王様で終わりです。

最後に一つだけ指摘するとすれば
外観の形態上の問題として屋根の折れ方がこの案しか他になかったのか
もう少し、検討の余地があったかもしれません。

しかしながら、独立第一作として順調な滑り出しで次の住宅が楽しみです!

“独立第一作” への2件の返信

  1. SECRET: 0
    PASS:
    先日は遠い所までお越し頂き、ありがとうございました。
    先輩方に批評を頂ける滅多にないチャンスで、とても勉強になりました。
    大石さんのデザインを追及する姿勢等、見習わせて頂きながらがんばっていこうと思います!
    今後もどうぞ宜しくお願いします!

  2. SECRET: 0
    PASS:
    住宅の場合、施主の方が住まわれると僕たちは絶対見れませんので
    こちらこそ、ご案内ありがとうございました。
    勉強になりました。

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