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連日行なわれている北京オリンピックも残り1週間を切りました。
開会式に大胆な演出を行なわれたオリンピックスタジアム-鳥の巣も
外観においては枝状のボックスコラムとしての鉄骨フレームが三次元に捻じ曲げられ
極めて高い精度の技術によって寸分の狂いもなく溶接されているそうですが、
スタジアム内に鳥の巣としての連続性がなく、屋根が野暮ったく感じると
ある構造設計者のブログで書いてありました。
確かに、内部に鳥の巣状の抜け感があるといいというのはよくわかります。
その結果、競技を通しての空間は外観に比べ普通に見えてしまいます。

さらに細かいことを言えば、外部の鳥の巣状のフレームが屋根の部分もリブ状に
まわっており、フレーム間に切り取られた部分の屋根防水と雨水の排水はどのように
しているのか興味をそそります。
こういう話は、極めて専門的でオタク的話題ですが、
建築を志している人は、みな感じていることだと思います。

また、現実的な話をするとすれば将来、フレームのいたるところに鳥の糞が集積し
鳥の巣スタジアムが鳥の糞スタジアムにならないか心配です!
たぶん、きれい好き国民の日本ではメンテナンス的に言って絶対建てさせてくれない
建物だと思いますが、そこが中国の人の大陸的大らかさかもしれません。

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