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桜坂フプロジェクトの実施設計図面ができあがりましたので、きょう担当の笠置とともに
デベロッパーに図面を納めてきました。
笠置は、きょうの明け方の4時まで図面のまとめに追われていました。

図面は、確認申請の準備に1ヶ月、実施設計に2ヶ月、計3ヶ月の大作です。
2棟合わせての枚数は、A2サイズで164枚になりました。
動員された人は、意匠設計6名、構造設計2名、設備設計2名の計10名になります。
それ以外にも図面作成の協力メーカーとしてアルミサッシ、防火シャッター、防火戸、
システムキッチン、エレベーター、アルミルーバーなどで参加していただきました。

デザインにおいては、デベロッパーの意向もあり当アトリエらしさが十分出されて
いないかもしれませんが164枚の図面の寸法ひとつひとつに全て意味があり、
住宅の用途としての通常以上のありとあらゆる建築基準法上の制約を
ご購入される不特定の施主への配慮から最大限に活かした造りとしているとともに
あらゆる部分にデベロッパーの担当者とのやり取りが反映されていることを思うと
熱いものが込み上げてきます。
主な規制として
1、風致地区のため建蔽率が40%でワンフロア76㎡まで。
2、開発行為対象外とするため建物周囲の地盤は15%以上は、盛土も切土も不可。
3、平均地盤の算出で1階を地階扱いにして、建蔽率の対象外扱いに。
4、道路斜線の緩和処置として天空率を採用。
5、日影規制
6、北側斜線
7、準防火地域のため、開口部は全て乙種防火戸の認定品を使用。且つガラスは
  全てアミ入りガラス。
8、竪穴区画により、階段まわりに防火シャッターや防火戸を設置。
9、住宅用エレベーターの各階入口に防煙シャッターの設置。
10有効採光確保のためドライエリアの設置など等。
 
まだ、開口枠周りのデザインや見付けの巾に始まり、仕上げ、設備を含めた
施工上の納まりなどデベロッパーの担当者の細やかなチェックがありますので
図面の修正はこれから出てくると思いますが、取り合えず一段落です。

写真の後ろに少し写っていますマンションは、住戸数が5戸で現在、無重力計画の
井本氏が実施設計中です。こちらの方とも一部デザイン的な調整が残っています。
我々の戸建のほうは、今後、施主を見つけてからの動きとなり、早くても着工は
来年の1月以降になりそうです。

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