BLOG

今日は、熊本県宇土市で行われた宇土、網津小学校のプロポーザルコンペの
公開審査に妻とスタッフの笠置の3人で行ってきました。
朝、6時起床、7時出発で8時45分には現地に一番乗りでした。
審査委員長は国際的に著名な伊東豊雄氏。
審査委員は、九大准教授の末廣さん、熊大准教授の桂さん、神奈川大教授の曽我部さん
の3名の建築の専門家に宇土市長、教育長を入れた6名でした。
一次審査で選ばれた建築家は、各々5名。
宇土小-小嶋一浩、ヨコミゾマコト、元倉真琴、地元の牧野氏、シーラカンス堀場+工藤和美。
網津小-元シーラカンスの小泉雅夫、千葉 学、村上徹、坂本一成、福岡の鮎川透。
いずれもそうそうたるメンバーでした。
とにかく無茶苦茶に面白く且つ刺激的でした!
2本の最高に面白い映画より面白い!
活性化とか影響という言葉はこういう企画にあると思います。
芥川賞と同等の建築学会賞を取っておられる方が、坂本一成氏、元倉真琴氏、
シーラカンスの小嶋、堀場、小泉の3氏、ヨコミゾマコト氏、村上透氏、作品選奨の千葉氏。
ほとんどオールスターキャストが揃った知性と感性の戦い!
各々が持ち時間10分以内で自分の思いをプレゼします。
それぞれのプレゼの後に審査委員の方からの質疑の後、最後にまとめて
総括質疑が行われました。
最初に審査委員長の伊東さんから、あなたが設計した学校で卒業写真を撮るとしたら
どこが一番いいですか?との質問。
一番困惑したのはシーラカンスの工藤氏。いろんな場を思い出として計画をしており
小学校にそのようなシンボル性を作らないと言った上で伊東さんからそういう質問は
意外と本音が出てしまいました。果たして伊藤さんの真意は何だったでしょうか?
ということをいろいろ考えてしまうことも楽しかった。
個人的感想から言えば、宇土小はヨコミゾ氏の運動場をサークル上に囲った
案がもっともシンプルで刺激的であり
シーラカンスのメンバーたちが学校建築にもたらした変革を新たにステップアップする
ものかと思いましたが、移動距離の長さが使い勝手上現実的に教師に受け入れ
られるかがポイントだと思いました。
網津小は、宇土小に比べかなり規模が小さく、プログラムはシンプルにもかかわらず、
意外にも強く引き付ける提案が少なく、正直言って千葉さん、村上さんは実力を
十分に発揮されていないように思いました。
実際に公開プレゼを見て、宇土小の規模はかなりの経験と実績が必要でしたが、
網津小くらいであれば、私も出せば良かったと思ったほどです。
審査委員の末廣さんもきっと自分ならばと悔しく思われていたかもしれません。
とにかくとてもいい経験になりました。
結果は、宇土小が小嶋氏、網津小が坂本氏で決定でした。
学校設計の経験がないにもかかわらずヨコミゾ氏の堂々たる戦いぶりはアッパレ!
みなさん素晴らしいプレゼありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。