BLOG

2008.01.24

LIGHT TUBE現場


LIGHT TUBEは、現状の構造計画では確認申請の受付が、
いくつかの民間の審査機関で無理だったのが、
最後に持って行った土木事務所では一転して許可が下りました。
木造で基礎と土台がどの範囲まで固定されていないといけないのかを巡り、
2階部分が宙に浮いているLIGHT TUBEを在来工法での木造とするのは、
難しいとの判断で構造計算を求められていました。
もともと、今回の建物はあくまで構造計算を必要としない方法での
構造計画としていましたので、解釈を巡っての論議が何度もあり、
民間の審査機関では、こちらの主張が通りませんでした。
こういう経験は、これまでも構造的なこと以外にあり、
民間の審査機関の方が頭が堅く、かえって役所の方が柔軟なケースが
ありました。
リスク回避の民間と公的サービスとしての立場の役所との違いかもしれません。
これまで役所は常に責任回避的なところを強く感じていましたが、
民間が同じような仕事を任されると姉歯問題もあって慎重すぎ、役所以上に
融通が効かなくなってきているのが実状かもしれません。
そういうこともあり、やっと着工しました。
現在、地階部分と駐車スペースの掘削を終え、基礎工事に入っています。
構造設計者にも来ていただき、掘削した地盤の土質の確認や深さ、
建物の敷地境界からの距離の確認をみんなで行ないました。

ところで姉歯問題による昨年6月の建築基準法改正に伴う確認申請の厳格化
によって、夏以降、住宅着工件数が大幅に減少していますが、
ほとんどはマンションが中心であって木造の1戸建ては、そうでもないとの
話でした。
ところが最近、工務店の社長からお話を伺うと、下請けさんの仕事が
減ってきているとのコト。これまでよりじわじわと景気が悪くなりつつあり
政府は、早急に対策を立て手を打たないと基準法改正が日本経済悪化のきっかけ
になったということになりかねません。
石油高騰に伴う値上げラッシュと今週からの世界同時株安、イヤな感じです。
あまりにも悪い状況が重なってきていますが、福田首相は果たしてどこまで
がんばっていただけるでしょうか?

“LIGHT TUBE現場” への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    こんばんわ。うちも姉歯問題で6月の法改正前に確認申請を出したのですべり込みセーフでしたが改正後だったら正月を新築で過ごす事はできなかったと思います。何かとやりづらいと思いますがいつも『positive』な大石さん!頑張ってください。。。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    だんだん、tessyさんのことがわかってきました!
    住宅は、できたばっかりなんですね!それも木造では無さそうですね。
    これからも前向きにがんばります!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。