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 最近、植物をモチーフにした宣伝広告やデザインを数多く見かけるようになりました。
この前は、朝刊の全面広告の背景として花が使われているものが2面あり、
とても興味を持ちました。
これまで花柄のモチーフは、女性的優しさをあらわすフェミニンな世界だけに
限られていたのが、再評価を経て現代的にアレンジされ、確かにやわらかい雰囲気を
造り出しています。
そう言えば、2007新建築3月号の表紙を飾った西澤立衛氏のHOUSE Aの空間も
透明感のあるフローラルな雰囲気を感じました。これは、庭がテーマ(庭の捉え方も
かなり抽象化されていて面白い)とはいえ植物をあくまでインテリアとして置いてあるだけ
でしたが、これまでの建築写真のシーンとしては異例で、ゆるやかに下がっているカーテン
と相まってやわらかさを表現するための意図的なものを強く感じます。
また、今月の新建築住宅特集7月号には曽我部さんの自邸が紹介されていましたが、
この家では壁面に浅井祐介氏による植物の絵がイラスト的に至る所に描かれています。
理由については、コメントに書かれていませんが やはり最近の建築におけるやわらかさ
みたいなものの表現として敏感に反応しているような気がしました。
 

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