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浄水PROJECTはプロデュースがフォルツア、施工が桑野組、壁式RC造、地階を含む4階建ての現場です。

これまでのブログで何度かご紹介したと思いますが建ぺい率は60%の上限において59.34%(残り0.66%)、容積率上限150%に対し148.11%(残り1.89%)、日影規制の建物の影の規制ラインオーバーまで228mm、北側斜線制限オーバーまで136mmと全てが法的制約内ぎりぎりで納まっておりそんな建物を設計した自分を「ギリギリオジサン」と自称しています。

また建物の高さを決める平均地盤の計算式において日影規制と北側斜線では計算方法の相違があり兎に角、確認申請の段階において非常な苦労を伴なった建物です。

 

敷地面積は165.33㎡(50坪)、延床面積303.08㎡(91.7坪)で前面道路の間口が10mしかないなか、ご近所の方々は出来上がった建物をみられて当初何もなかった斜面地によくこんな大きな建物が出来たと驚かれています———-当然です!だって奇跡的にギリギリ最大限に出来た建物ですから———-。

建物は北側斜線と日影規制をクリアする為、2階と3階が段状にセットバックしておりそれと前面道路側に設置した庇が連動したデザインになっています。(2,3階腰壁笠木と庇端部笠木を同一の断面ディテールとし連続性を持たせています)

 

 

この建物は当初予定されていた施主の建設コストとはかなり隔たりがあり通常ならば鉄骨造への変更や最上階の取り止め等へ変更しがちですが

施主のコンクリート打ち放しへの強いお気持ちがあり提案から4年という長い期間を経て竣工に至りました。

設計者として非常に感慨深い建物となっています。

着工までは精神的にかなりプレッシャーがありましたが着工後は桑野組さんのしっかりとした施工体制と施主様の非常に丁寧なご協力によりとても

良好なコミュニケーションで気持ち良く進めることができました。

 

 

アプローチ見返し、エレベーター及び階段の垂直動線は各階プランを有効に確保することから集約し建物向かって左奥敷地北西角に配置することで

北側斜線制限及び日影規制をクリアさせています。

その結果エントランススペースが敷地奥に位置することから道路側より

半屋外の長いアプローチスペースを取り道路側に門扉を設置しています。

間口が狭い敷地でも奥行きのあるアプローチを取ることで邸宅感が演出されています。

 

 

垂直動線としての階段スペースですが単なる機能だけとせずその空間に意匠性を持たせることで生活においての各階への上り下りを通しメリハリがつくと思っています。

 

 

 

 

 

1階リビング・ダイニング・キッチン

リビング天井高さは2.6mとし、ダイニング・キッチン上部には2階セットバックの壁を受ける梁がある為天井高さを2.25mにし梁をかわした上がり天井とすることで天井デザインに間接照明による機能性とリズム感を持たせています。

 

 

奥に写っているハゲのオッサンは施主ではなく桑野組の社長の桑野氏です。この現場は桑野組で本当に良かったです。

皆さん桑野組へ施工依頼しましょう!

 

 

キッチンはキッチンハウスによる特注デザインでキッチンとテーブルが一体になったデザインです。テーブル天板はウォールナットの突板を使用しています。

 

 

2階プライベートスペースとは1階上部の吹抜けを通し繋がっており空間の連続性を持たせるために1階リビングに使用しているウォールナットの天井材を一部吹抜に面した壁で折り曲げ立ち上げガラスブロック手前で下がり天井とし更にそれが折れ曲がり2階吹抜け廻り廊下部の壁仕上げとなっています。

 

 

1階リビングがある階のトイレ、昨今トイレでの携帯の置き場に困ることから台付のペーパーホルダーとしています。

 

以上怒涛の1ヶ月でした———。