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昨日、今月末の姪の結婚式へ向け、夏物の礼服を購入することに決め
午前からの施主の打ち合わせ後、天神の岩田屋へ行きました。
5階紳士服売り場の専門ブランド店を見て回りました。

これまでこのフロアにあるJOSEPH HOMMEかカルバン・クラインで
時々買っていましたが、ここ最近はマリノアのアウトレットばかりでした。

むかし30代の頃はジョルジュ・アルマーニを購入していましたが
やはり高いのでアルマーニの生産を手掛けていたヒルトンタイムの服などを購入、
ヒルトンタイムはいまどうなっているのかネットで調べてみると
一時撤退後、いまは洋服の青山が最上位服として扱っていることが判明。
へー!洋服の青山なんて全く行ったことがなかったものの
ヒルトンタイムを扱っているのならば今度行ってみようかと思いました。

その後バブル時にはティエリー・ミュグレーの鋭角なデザインの服などを着ましたが
襟が尖って肩パット入りまくりで逆三角形シルエットのミュグレーの服は
流行が過ぎると個性が強すぎて着れなくなりました。
いまミュグレーはどうなっているのか。
あの頃、ジュンコ・シマダの女性物のコートなどもミリタリー調で凄くかっこよく
妻が着ていたことがありました-----—。
三宅一生の服なども一時着ていましたが
スタンドカラ―のいかにも建築家というかっこうが
ユニフォームになるぐらい流行りました。
流行らせたのはたぶん安藤さんや磯崎さんだと思います。
とにかく今と違いデザインにこだわるとお金がかかる時代でした。

久しぶりに岩田屋5階フロアを歩き回るものの、
50代になり今さらフォーマルウェアをジョゼフという訳にもいかず
とは言え百貨店専門のフォーマルウェアでは
職種的に個性が無さ過ぎて面白くなく
もともと独立してからスーツというものを
冠婚葬祭以外に着ることがほとんど無い為
だんだんどこが良いのかわからなくなりました。
そこで一度、自宅に戻りネットで調べ出直すことに。

50歳代のスーツで調べるといくつかの候補が。
ヒューゴ・ボス、エルメネジルド・ゼニア、エディフィス、リングジャケット、
スーツセレクト、ビームス、ポール・スチュアートなどなど

このなかでヒューゴ・ボスとゼニアは高いのでパスして
博多駅にあるエディフィスとリングジャケットに行ってみました。

エディフィスは形も良く、コストパフォーマンスも良かったのですが
上下スーツのセットものになっており、ジャケットのサイズとパンツのサイズが
違う場合、パンツサイズのウエスト補正が4cmまでしか対応できません。
通常、既製服ではそれが当たり前ということのようで補正対応か
サイズをひとつ上げるかの判断を要します。

リングジャケットは注文服のような既製服を作るというコンセプトをベースに
上下の服はセットものではなく、サイズの組み合わせが出来るとともに
パンツにおいては12cmまでの補正対応が可能な縫製がされ
ジャケットにおいても同様にサイズの調整ができるようになっています。
細身のシルエットでデザインも良く、sale金額のエディフィスに比べ
saleを一切行わないため約8割ほど高いのですが
50代での今後の体型変化を考慮すると
フォーマルウェアとして購入するにはメリットがあると思いました。

それにしても今後、さらに60歳代になればどんな服を着れば良いのか
お金がいくらでもあるなら悩まずに済みますが
建築という商売はデザインを売りながらそんなに儲かるものでもなく
(むしろ公務員や銀行員、大企業の会社員の方たちの方が収入がいい)
しかしながら自分の個性で仕事をしている以上
自分というものを表現するファッションについての感性は必要で
年の取り方に応じ段階的に行きつけのブランドを決めておかねば
いけないと思いました。

よりアーティスティックな建築家の場合、
いまだに根強い人気ブランドとしてイッセイ・ミヤケやヨウジヤマモト
コムデギャルソンなどがありますが
これらは戦闘服みたいなもので
造ろうとしているものが前衛であるという自負心に基づく覚悟が必要です。
それがあまりにもパターン化し過ぎているように思えるのですが-----—。

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