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先日の東日本震災における松本龍復興相の被災県での発言には驚きました。
これまで環境相として特別目立った発言もなく、
可も不可もなく無難にこなされているように見えていました。
福岡では育ちの良いおぼっちゃまのように見え、
且つ温厚な人柄のように思っていたのですが
震災を受けている県知事に対し、
何故、思いやりや謙虚さが微塵も感じられないため口で言われているのか
同じ福岡県人として信じられないほど恥ずかしい思いで一杯です。
本来、ため口というのは仕事という公的な場では絶対に使ってはいけない言葉です。
それは、我々のような仕事においてもそうであり
現場の職人さんへも決して使うことはありません。
また、仮に施主からため口で言われるならば、
ボクはそういうデリカシーのない姿勢の人の仕事は引き受けません。

したがってため口は、上から目線の国という権力の一端を覗かせたような発言で、
国民に対し、この民主党政権の正体がわかったような姿勢を感じさせ
震災後の非常時の大臣として不適格な発言であると思います。
かれは原発被害で大変な福島県知事にも同じような態度を取るのでしょうか?

以前、安部政権において赤城農相のばんそうこ事件は政権の求心力を低下させた一因と
言われましたが、今回のことは国民感情を傷つける事件であり
もっと大きな問題であると思います。
民主党は地方分権をマニフェストに掲げながら
実体は地方に対し国と対等な関係を目指しているのではないという姿勢を感じます。
かれは、今回の発言前、復興相就任時に今の民主党も自民党も公明党も嫌いという
発言をされていました。
それは政争に明け暮れることなく
一刻も早く震災復興を目指すべきだという意味にも取られ、
一部の識者からは骨のある発言として評価されていました。
だから今回の発言は首を傾げざるを得ません。

百歩譲ってうがった見方をするとすれば、
今回、菅総理が延命のために行なった復興相という人事を
自分が不適切な発言をすることで
菅総理の退陣を早くさせようと思っての行為かどうかですが-----—。

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