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ONEの竣工写真をホームページにアップしました。

建物は、タテヨコ9.1m角で高さが5.7mの直方体です。

外壁は、巾910ミリの大判のサイディング板をタテ使いできっちり10枚で割付し
高さも、2階レベルからサイディングの定尺長さの最大寸法である3000ミリで
決定されています。

内部は、5m近い高さの空間の中央に4m×3.5mのコアを配置し、コア部分は
1F床レベルより600ミリ地下に掘り下げられています。
そこは、物入れとウォークインクローゼットで区画されており、
そのコア上部がリビングフロアになっています。

コアの1階外周部には、エントランス、サンルーム、予備室、主寝室、
洗面、バスルーム、物干が取り巻いており、
2階外周部はコアより800ミリ上がって、ダイニング、キッチン、
子供室、外部デッキが取り巻いています。

コアと2階床のずれた段差部分にはガラスが嵌めてあり、コア上部のリビングからは、
全ての部屋の気配が感じられるように直方体の箱の内部が
巨大なワンルームになっています。

ワンルーム感を徹底するために1、2階の部屋の間仕切り壁及び扉は、
すべて木下地フレームを半透明のシートで覆っています。
また、遮音を必要とするところには、半透明の遮音材をフレームのなかに入れています。

このワンルームを熱環境からクリアするために、基礎のコンクリートの下に
サーマスラブという電熱シートを敷き込み、深夜電力を利用した蓄熱式床暖房として
1階の全てのフロアが温められます。2層のワンルームのため2階にも暖かい空気が
上がり、快適に生活できるようになっています。
ランニングコストが非常に安いので寒いシーズンには24時間付けた状態で数ヶ月
稼働させても負担増にはなりません。
1階の床仕上げは全てタイル仕上げになっており、夏は逆に涼しく感じます。

ONEは、特にとんがっているわけでもない普通の若い施主ご夫婦の、
住宅においては、普通でない面白さを望む気持ちから生み出された住宅です。

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