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2008.04.25

中間領域

これまで、住宅における気持ち良さの一つとして、内部のような外部
もしくは外部のような内部、すなわち中間領域を作ることを
試してきました。
中間領域は、日本の伝統的家屋の構成要素である、軒や縁側のようなもの
を現代的住まいの新しい形態に取り入れれば実現可能ですが、
もっと他の方法論によって様々な中間領域の形成ができないか、
または、中間領域の形成が建物の構成コンセプトになっているような方法で
提案できないかと考えていました。
最近、取り組んでいるプロジェクトでその可能性を感じています。

アトリエでは、いままで住宅をもっと構成的に捉え直し、その方法についての経験を積み上げて
きましたが、しばらく、そのやり方を中間領域という命題に絞り込めないかとも考えています。
また、自然現象の抽象化についてもNKSアーキテクツの末廣さんが
現象の凍結は可能か?と ブログで述べられておられるように私も非常に関心を
持っていますが、どうしても表層による仕掛けで終わってしまい、なかなかうまく行かない
ような気がして、トライしていませんでした。
現象の凍結を構成コンセプトまで持っていくことができれば突破できるのですが------。
これまでの構成的な経験を踏まえ、これも是非トライしてみたいと思っています。

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