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昨日の毎日新聞夕刊に、先日、内閣改造が行なわれた安部政権の
新しい布陣に対し、50才前後の女性コメンテーター3名が
名付けたのが 「ボクちゃんを救え!」内閣。
ほんとうにうまいですねー。思わず吹き出しました。
ボクちゃん=安部総理を中心に、実力者で固めても、
「救え」と思われている事に政治的リーダーシップがあると受け取られていない
根本的問題があると思います。
ただ、このボクちゃん的世界、政治では批判も多いかもしれませんが、
建築やアートではうらやましい資質のような気がします。
ボクちゃん的人って、豊かな環境で育ち、小さい時からグレードの高いものに
普通に接している結果、人並み以上に美意識に優れています。
でないと「美しい国、日本」というスローガンは、出てこないと思います。
また、素直で人に騙されやすく誠実な所が、建築ではひたむきさとして評価されます。
生活に悲壮感がないから貧乏臭いデザインにもならず、
趣味がたくさんあるから話が面白く、
育ちがいいから何をデザインしても上品で、
家があくせくしていなかったから、おっとりしてて物腰が柔らかく、
実家に余裕があり、応援してもらえるから、仕事を選ぶことができ、
海外経験も豊富で英語にも堪能だから海外の情報にも敏感。
中高一貫で青春を共にした同期は、その後、親の会社を任され仕事の依頼も増える。
あーボクちゃんいいですねー! 建築では。
普通のサラリーマンの家庭で育った僕はボクちゃん建築家ではありませんが、
何か違うところを敢えて探すとすれば、両親が二人とも上海と台湾からの引揚げ者で
日本的価値観に縛られない家風の中で育ったことぐらいかもしれません。
現代の建築家の理想像は、前回ブログで述べた女性の価値観、時代感がわかる
おかまちゃんにプラスした「ボクちゃんおかま建築家」かもしれません。

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