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2007.07.24

自己投資

 私たち建築家やデザイナーと言われる人達は、依頼主の発想をさらに発展させ
展開できるような高いレベルの提案を求められています。
プロと言われる人は、多大な自己投資を行なっています。

 自分の趣味の延長や、自分が育ってきた環境・経験に基いた提案であれば
素人にもできることです。
建築・デザインを学んだ人が、自分が生まれ育ってきた背景をベースに思考できる
分野の延長として住宅がやりたいと言うのはある意味、楽な選択です。
本来、設計というのは、自分が経験したことがないことであっても、全く分からない
機能を分析し情報を収集した上で、提案における初期条件を把握しコンセプトを
組み立てていくものです。
したがって、住宅をやりたいのならば背景として伝統的な日本住宅の成り立ちを
知るとともに、戦後の現代住宅の変遷についても十分知っておく必要があります。
また、現代における家族関係や環境問題についての書物を読み漁ることも必要です。

とにかく、住宅についてよく勉強すること。
また、自分の生まれ育った環境と異なる背景を持った依頼主からの要望に
応えるためには、自分のキャパシティを拡大する自己投資を日頃から行なって
いないと、相手にとって貧弱な提案しかできません。
住宅における豊かさをいろんなレベルで実現するためには、たゆまない自己投資の
積み重ねが必要です。

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