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2021.03.08

中山英之展

 

八幡の現場に行った帰りにTOTOミュージアムで開催されていた「中山英之展」に寄ってきました。

中山氏は伊東豊雄事務所時代に多摩美術大学図書館の担当をされ、

建物はコンクリート打ち放しによるアーチを交叉させた構成で

伊東豊雄氏の作品の中でボクの好きな建物の一つです。

その中山氏がどうやら福岡県の出身らしくTOTOミュージアムでの展覧会となったようでした。

上の写真は中山氏のたぶん独立第1作の住宅模型で周囲の環境状況が

精巧に造られています。

この住宅では大きく湾曲した2層のフリースペース正面が大きく外に向かって開き

この住宅を象徴するような柔らかなカーテンが吊るされています。

とてもポエティックな住宅で中山氏が表現していきたい方向性が表出しています。

 

 

 

 

上の建物は作家のアトリエを兼ねた建物ですが童話的な形態にも感じます。

 

 

 

 

上のコンセプト模型は狭小地に7層にずれた住空間をうねるような曲面の壁の中に

重層させたもので半透明のフロアを表す表現といい学生時代の課題のような

瑞々しさを感じます。

 

 

 

 

 

この瑞々しいコンセプトモデルが次第に現実的に検討されていく過程を展覧会で

確認することができます。

 

 

 

この模型で全体のフロアの構成がおおまかにはわかります。

 

 

 

 

各フロアの構成と家具がレイアウトされていますがどうやって上がるのか中々わかりません。

 

とても刺激を受けた展覧会でした。