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今年の2月に竣工しました観世音寺の住宅の竣工写真撮影に立ち会いました。

観世音寺地区は歴史保存地区としての景観規制が厳しく、
屋根は勾配屋根で軒を出すことを指導されています。
この建物ではその規制を逆手に取ったデザインとしています。
道路側に突き出た二つの軒については、奥が片流れで手前が寄棟という
変形した屋根で道路側から見た場合、フラットな屋根に見えるような工夫を
しています。

また、前面の道路より土地が50cmほど上がっていることを利用して
建物は中2階と2階のあるスキップフロアの構成になっています。

建物に取り込まれた中庭は外部からは見えない形でプライバシーを守っています。

建物はクライアントが大きくこだわられた高気密高断熱住宅で
協立エアテックによる全館空調システムを採用。
平屋部分のリビング・ダイニング上部の屋根裏に1台の大きな空調機を設置し
外部からの新鮮な空気を取り入れながら
2階廊下部分のリターンガラリより部屋の空気を循環させています。

キッチンはリブレさんによるオーダーキッチンで背面収納は扉をリブレさんに
支給して頂き、前田建具に製作してもらいました。

対面式のキッチンは手前開きのモーニングカウンターを組み込んでいます。

キッチンの背面収納にはサイド部に冷蔵庫置き場を設置し、リビング正面より
冷蔵庫が見えないように工夫するとともに料理中の奥様以外のご家族の
取り出しもスムーズです。また、背面収納の左側には電子レンジと炊飯ジャーが
組み込まれ片開き 押し込み戸により料理中以外には見えないようになっています。
背面収納の裏側は勝手口とパントリーになっておりオープンな棚以外に
冷蔵庫が入っているリビングと反対面の壁が鉄板下地の木目シート貼りで
マグネットによる掲示が可能になっています。
冷蔵庫置き場前の通路を挟んで反対側は天井までの壁面収納になっており
食器類の収納として使用され、キッチンまわりは非常に機能的な構成になっています。

インターホン親機、セコムのモニター、風呂リモコン、ルートロン(リビング・
ダイニングの照明照度コントロールシステム)などの機器を
来客者からは直接見えないように設置しています。
また、リビング・ダイニングの空調吹き出し及び、照明についても
天井の黒のスリットラインの中に納められており見えないようになっています。

撮影はテクニスタッフの岡本さんにお願いしています。

2か月後ぐらいにホームページに掲載予定です。

    

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