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建築という物を作り出す分野において創造力はとても重要なスキルの一つですが

 

最近、創造力を活かすも殺すも分析力次第だと考えるようになりました。

 

創造力 の高低に対する、自分自身による客観的な分析力がなければ反省や進歩も生まれません。

 

分析力は知的集積や数多くの建築物の体感による努力によって高めておくものです。

 

また、直観は創造力においてひらめきを与える大きな要素であり非常に感覚的です。

むかしは感覚的という言葉に対し

論理性を伴わないものとしてコンプレックスを持っていましたが

年を重ねてからは、肯定的に捉えるようになりました。

 

それはその直感の中に建築の神様から与えられた

まだ輝いていない宝物が

潜んでいることに気づくことかもしれません。

そこは結果的に論理性が体系的に組み立てられている可能性があり、

後付けの理屈とはそれを解きほぐした結果である可能性が高いと思うのです。

 

したがって後付けの理屈は間違いではなく正しい場合があると言えます。

 

先日、西日本新聞で連載されている財津和夫氏のエッセイの一部をご紹介

 

「ヒットした曲が出来たとき、どうやらモチーフがやってきて、

どうやってその先に進んだかを私は覚えていない。

”私でない私が作った”のだとも言うべきか。

とにかく夢の中の出来事のように、

あるいは誰かの命令のように反論もできずただ従っただけである。

ー中略ー

反対にヒットしなかった曲はどれにも”私が作った”という意識が残っている。

懸命にもがき苦しみながら、私の音楽知識と市場の嗜好、傾向を加味して作り上げた。

ー中略ー

まるで物品を作るように出来上がった製品の輪郭や手触りまで計算しているのだ。

どこにも欠点は見つからない。「現時点での秀作だろうと」と自信たっぷりでも何故かヒットしない。」

 

建築と同じように音楽においても創造的分野においては

直感というものが非常に重要で自分でもわかっていないというところが驚きです。