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メトロ・ノース線

 

弾丸ツアーも3日目となり、今日はニューヨークのグランドセントラル駅よりメトロ・ノース線ニューヘイブン行きの列車に乗り、イエール大学構内にあるルイス・カーンが設計した建物を中心に見に行く予定です。

カーンと言えば、大学同期の井本氏がむかしからカーン、カーン、カーン!(ホームランではありません)と念仏を唱えるようによく名前を出してました。我々の年代では確かにカーンの影響はかなり大きいと思います。

そんなカーンの作品が見れると思うとワクワクします。

 

余談ですが、メトロ・ノース線には北へ走る三つの経路があり一つは西側のハドソンリバー沿い、次が中央、そしてもう一つが東海岸沿い(ニューヘイブン行)で、ハドソンリバー沿いの線とグランドセントラル駅はロバート・デニーロとメリル・ストリープ主演の恋愛映画「恋におちて」の舞台になった場所です。

 

朝の7時に起き、身支度を整えホテルの朝食を隣にあるデリで食べる。ニューヘイブン行は30分おきに出ており、9時発に乗るのに8時半ごろホテルを出てグランドセントラル駅へ歩いて向かう。天気はくもりですが徐々によくなりそう。

 

 

 

朝の通勤時間帯のため地下のホームに到着した列車から人々がどっと吐き出されてきましたがその後の列車内は逆方向のためとても空いていました。

 

 

 

何気ないアメリカでの列車旅も車窓から見える風景は特別に感じます。それにしてもスピードが遅い!

 

 

 

 

2時間かかって終点のニューヘイブン、ユニオンステーションに到着。構内には至るところに警察官が立っており、一見雰囲気的には治安が悪そうには全く見えないのですが、事前のネット情報では全米の中でも悪い方だと書いてあり、若干不安な気持ちのまま駅前に待機していたタクシーに乗り込みイエール大学へ

 

イエール大学(1701年)

 

(素晴らしい環境のイエール大学構内)

 

イエール大学構内には、ルイス・カーンが建築家として公共施設の設計を初めて手掛け、遅いデビュー(53才)を果たしたアートギャラリー(1953年)と遺作となった英国美術研究センターの二つの建物が向かい合うという建築家にとって幸運なのか残酷なのか見る者にとってはありがたい立地条件となっています。

 

またこの2作品以外に隣にはポール・ルドルフ設計のイエール大学建築学部棟があります。ポール・ルドルフは現在の若い人達には忘れ去られているかもしれませんが、当時、我々が建築の学生だった頃、ルドルフ自身による線画のパースは有名でこぞって真似をしたものです。建物は複雑な有機的構成で当時アメリカ建築界のホープでした。

 

さらに歩いて少し離れた同じ構内にはアメリカ最大手の組織設計事務所、スキッド・モア、オーウィングズ&メリル略称(SOM)のゴードン・バンシャフトが手掛けたバイネッケ貴重書図書館(学生時代に外壁が大理石のスクリーンで内部はそれが外光により透け模様となって見えている写真を何度も見た記憶があります)等々著名な建物が固まっており見ごたえがあります。

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