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奄美出身の松山将勝さんが、この度、ご実家の設計を手掛けられ
ミスターフローリングの平安さんの掛け声で早速、ツアーが組まれ
参加しました。

11月3日、福岡空港発奄美行は午前7時発と夕方の2便しかないため
平安氏より何度も遅れないように注意を受け
午前4時半に起きましたがとても眠い!

参加者はあいうえお順で大石和彦・知子の我々夫婦、末廣香織氏、田中俊彰氏
平安さん、案内人の松山将勝氏、柳瀬真澄氏の計7名

奄美へは平安さん、柳瀬氏を除きみな初めての旅行です。

当日、九州はみな晴れていましたが、奄美地方はあいにくの雨模様。

奄美大島の北部に位置する飛行場より松山事務所元OBで現場担当だった
小松君の運転で30分くらいの場所にあるご実家へと向かいました。

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道路との境界には土木工事で使われる「じゃかご」が (ボックス状のスチールメッシュの中に石を詰め込み、積み上げたもの) 擁壁と塀を兼ねて使用され、その奥には ミースを思わせるような内部から外部へ十字状に突き出たコンクリートの壁に ふわりと乗った薄いシャープな屋根の建物が!!

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建物は75mm角のスチール無垢材がドット状に立ち屋根を支えており その中を奄美の民家が分棟型であることから着想された コンクリート壁のボックス群が点在しています。 したがってこの建物の構造は鉄骨造であり、 コンクリートの十字状の壁は 空間に流動性を持たせながら内外を連続させています。 松山さんはこれまで外部に対し閉じることが多かったなか 珍しく外部に対し開いた建物になっていました。 外構のデザインも十分な配慮がされており植栽は造園家とともに 奄美の山に入り、地域の植生を配慮しながらセレクトが行われています。

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屋根は鉄骨の柱より2mせり出し、 きっと晴れの日には深い影を造っていると思います。

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説明によると知り合いの彫刻家の方が20年寝かせた 「熟成鉄板」による表札、「松山」の下の穴がインターホンとのこと! ピンぽーーんしかありませしぇーーん!!

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天井高さは2.5m、コンクリートの十字状壁の高さは2.1m 内部に入ると空間の拡がりが心地よく、外部の風景へと繋がっていきます。 天井はフレキブルボードの接着素地仕上げでコンクリートとの相性が良く また、非常に風合いを感じさせる素材です。 天井照明は、特注で天井にフラットに埋め込まれており点灯させない限り ほとんど存在を感じさせません。

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左手前がエントランスホール、 左側壁は駐車スペースと和室前内部廊下を隔てている十字状壁の一部、 正面廊下の右側はコンクリートの壁でボックス状に囲われた和室

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構造上のスチール柱がそのまま床柱として表現されておりほんとにうまい!! この床板にもあの「熟成鉄板」が!!

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リビングスペースは床座で一部がタタミになっており色味が慎重に
選ばれ空間に溶け込んでいます。

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コンクリートに埋め込まれたスイッチプレート

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 アクリルでシリンダー状に作った特注のブラケット 等々枚挙に暇がないほど構成、構造、空間、ディテール、素材、設備が 徹底的に詰められており 松山さんのこれまでの集大成として渾身の作品でした。 つづく-------